以前、前澤友作さんが、会社作りの創業メンバーを募集しているのを知り、
月額500円掛かるけれども、メンバーになってみよう!と思って、
メンバーになってみて思ったことを、この記事で書いていきます。
このMZDAOのコンセプトは、
「みんなで参加して、みんなで儲ける」というもの。
果たして、それが可能なのかどうなのか。
コンセプトだけ聞くと、腑に落ちないと思いますが、
私は、これからの社会において、このMZDAOというコミュニティは、
とても大切なものになると思っています。
そして、もし、このコミュニティで実現させようとしていることが
成功した場合、最終的には、世界的にもインパクトが大きなものに
なるのではないかとも、思っています。
なぜ、私が、こんな結論を抱くに至ったのかを、
この記事で、書き記しておきたいと思います。
MZDAOって何?
まずは、前提となる「MZDAO」というコミュニティについて。
そもそも、前澤友作さんは、どういった目的でコミュニティを作ったのか。
そして、自分が参加してみて思ったことや、感じたことを記します。
MZDAOというコミュニティは…
まずは、自分の主観で、このコミュニティに対する感想を言わせてもらいます。
感想:全員が会社のプロデューサーになれる場所。
どういうことかというと、
昨今、お隣の国、韓国では、アイドルのサバイバルオーディション番組等が
放送され、流行になっているかと思います。
その面白さとは、オーディションから、アイドルとしてデビューするまでの
成長を目の当たりに出来るからだと思います。
もちろん、他にも色々あるとは思いますが。
名物プロデューサーの名言を聞いたり、
その言葉を聞いて成長する姿を見ると、
自分も頑張ろうと思えたり…
様々あると思います。
なぜ、こんな話をしたのかというと、
「MZDAO」というコミュニティは、
オーディション番組から、アイドルが生まれるように、
コミュニティ全体で、ゼロから会社を作ってみよう!
そして、みんなが参加したのだから、みんなで儲けよう!
というものだからです。
オーディション番組の限界は、1つに、
視聴者は、プロデューサーにはなれない。ということがあると思います。
視聴者全員が、参加しながらアイドルの方向性を決めたりは
出来ないよね…ということ。
出来ているとしたら、AKBの総選挙くらいだと思います。
ですが、この「MZDAO」では、
もはや、ほぼ直接民主政みたいな感じで、
その都度アンケートを取りながら、方向性を決めたりしています。
多数決で方針が決まり、
当然、メンバーも多いので、紆余曲折ありながら、
それでも、前に進んでいくその過程を見ることが出来ます。
そんな、
ゼロから出来ていく会社のプロデューサーになれる機会なんて、
そうそうあるものでは無い。と。
そう思ったので、サブスク感覚でコミュニティに入ってみたわけです。
「起業する」という経験は、誰でも簡単に出来るものでも無いですし、
それを間近で見ることが出来るこのコミュニティから、
色々と学べるんじゃないのかなぁ。とも思っていました。
MZDAOが今後の社会にとって大事になると思った訳
このコミュニティに参加するキッカケは、本当に些細なこと。
起業する過程を間近で見れて、
会社作りに参加出来るなんて面白そう。
ただ、それだけでした。
なら、なぜ、今後の社会にとって、
こういったコミュニティが大事になると
思っているのかというと、自分が以前から抱いていた、
資本主義に対する違和感を正してくれるかもしれないと思ったからです。
このことを、とても分かりやすく言葉にしてくれている書籍、
『人新世の「資本論」』からも、引用したいと思います。
この書籍の著者である、斎藤幸平さんは、
権威のある、ドイッチャー記念賞という、
1年に一度「最良かつ最もイノベーティブな著作(英語作品)」
に与えられるマルクス研究界最高峰の賞を、
日本人初、かつ、歴代最年少で受賞されました。
過去には、世界で活躍する研究者が受賞しています。
そのような方が、書いた書籍内では、
現在の資本主義の闇に対して、ありとあらゆる側面から、
新しい価値観を提示しています。
気になった方は、書籍も読んでみて下さい。
さて、この書籍内の、第6章では、
「欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム」
と題して、簡単にまとめることは大変かつ難しいですが、
要約すると、
「資本主義で生まれるものの価値って、何なの?
本当に、価値あるの?
ブランドと無印が同じものを売っているとして、そして、
どっちも同じ使い方をするとして、何でブランドを買いたいの?」
という疑問提起。また、
「生きるために必要な物は、みんなで共同管理出来れば良くない?」
といった解決策などが書かれています。
個人的に、共感できたフレーズは、
「現代の労働者は奴隷と同じ」
というフレーズ。
これまで生きてきて、自分がそれとなく感じていた違和感を、
書籍で出版してくれる人が出てくるとは…
そんな、労働という奴隷的な苦役から、脱却するために、
共同出資、共同管理の必要性も同時に提唱していて、
「ワーカーズコープ(労働者共同組合)」の存在の必要性を挙げています。
労働者たちがみんなで話し合って決めていく、などなど…
(↑これ、見覚えがあると思ったら、
MZDAOのフレーズと同じだったわけです。)
ワーカーズコープという組織によって、経済そのものを民主化しよう!
という訳ですが、夢物語に聞こえると、詐欺なのでは?と結びついてしまうのも確か。
ただ、詐欺などでは決して無く、
実際に、ワーカーズコープは、徐々に世界に広がっており、
スペインでは、7万人以上の労働者が組合員として参加している
モンドラゴン協同組合というものがあるそうです。
4735万人というスペインの人口のうち、
労働者人口は、約2300万人。そのうちの7万人。
ということで、今のところ、0.3%。
日本にも組合があったりするそうですが、
規模は、業種ごとにそれぞれ、1万5千人以上。
これも割合にすると、まだ少なそう。
MZDAOが目指すところ
資本主義による格差の是正を目指して、
ワーカーズコープは、徐々に広がりを見せていますが、
労働者人口に対する割合で見ると、まだ少ないのが現実。
そんな中、MZDAOの初期メンバーは、22万人集まった訳です。
日本の労働者人口、6860万人に対して、22万人。約0.3%。
まさかの、スペインと同じ。
初動としては、凄いのですが、前澤友作さんは、
もっと社会に対してインパクトを与えたいと考えているらしく、
「年内に100万人を目指す」そうです。
そうなると、労働者人口全体に対して、1.4%。
ここまで来ると、スペインを超えてくる訳です。
ワールドカップでは、スペインを超えられるのかは、分かりませんが…
MZDAOこと、ワーカーズコープの参加者数だけでみたら、超えられるかもしれません。
この、MZDAOが社会に与えるインパクトが大きければ大きいほど、
経済格差は無くなるかもしれませんし、余暇の時間が増えるかもしれません。
働くという概念が変わって、もっと自由な人生を送ることが出来るかもしれません。
この辺りは、まだまだ「かもしれない」くらいですが、
もしそれが、実現できるとして、私としては、
実現出来ていく過程を、傍観者ではなく、参加者として見れるならば…
あるいは、それこそ新しい資本主義の形を体現するワーカーズコープの
初期メンバーとして、格差が無い社会の一員に誰よりも早くなれるなら…
または、MZDAOに参加して、労働の奴隷から解放される未来が訪れるなら…
すべて、まだ、「たられば」の話ですが、何かが出来上がるまでの過程を
一番近い所で、体感してみたいと思っている訳です。
そんな、MZDAO、あるいは、個人的にワーカーズコープと思っている
メンバーの募集が、10月2日から再開するということで、
メンバーになりたい方は、以下のリンクから参加してみて下さい。
まとめ:どうせ楽しむなら、変化を楽しみたい
「資本主義の構造が、変化するなら、面白そうじゃない?」
もちろん、受け入れられない人もいるかもしれないけれど、
たった1つ。
「労働から解放されたい。」
これは、私達みんなの共通の思いかもしれません。
自分の好きなことで働いて、自由に休む。
そうやって生きながら、お金には困らない。
そんな生活は、理想だと思います。
果たして、MZDAOが、どこまでのインパクトを残せるのかは分かりませんが、
個人的に、書籍、『人新世の「資本論」』で書かれていることを、
どこまで実践することが出来るのかを見るだけでも、面白いと思っています。
大きなインパクトを残すには、時間が掛かるのも事実。
「あまり焦ることなく、参加者として楽しみたい。」
これが、私が、メンバーになって率直に思っていることです。
当然、人によって、メリットに感じる部分、デメリットに思う部分は
異なるでしょうし、参加する、しない、も自由です。
ただ、私としては、MZDAOは、代わり映えのしない毎日に、
多少のスパイスとなるコミュニティだと思っています。
今後も、月額500円で自分なりに楽しめれば良いなぁ。と思いながら、
どんなインパクトに繋がるのかを、見てみたいと思っています。
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