英語で「だけれども」を表す言葉を使い分ける 英語文法解説 中級編 part 113

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第113回:「だけれども」を表す言葉はたくさんある。

その単語が、接続詞なのか前置詞なのかで、
文の作り方が変わってしまいます。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

「だけれども」を表す言葉のまとめ画像

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Q. 「だけれども」を表す言葉には、どんなものがある?

A. Although / though / even though
in spite of / despite
です。

それぞれの言葉の使い方を確認してみましょう。

「although / though / even though」の使い方

  • 「although」の後は、「主語+動詞」
    ex) Although it rained a lot, we enjoyed our holiday.
    (大雨だったけれど、私達は休暇を楽しんだ。)
  • 「although」と「though」の意味と使い方は一緒。
    ただ、「though」は会話文の文末で頻繁に使われる。
    ex) The house isn’t so nice. I like the garden though.
    (家は大して良くない。庭は好きだけどね。)
  • 「even though」は、「although」よりも意味を強調した表現
    ex) Even though I was really tired, I couldn’t sleep.
    (本当に疲れていたのに、寝られなかった。)

「主語+動詞」が後に続く。ということは、
これらの言葉は、「接続詞」ということになります。

「in spite of / despite」の使い方

  • 「in spite of / despite」の後ろには、
    「名詞」「this / that / what など」「動詞-ing」が続きます。

    ex) In spite of the rain, we enjoyed our holiday.
    (雨だったけれど、私達は休暇を楽しんだ。)
    ex) I couldn’t sleep despite being very tired.
    (私はとても疲れていたにも関わらず、寝られなかった。)

「of」という前置詞が使われているので、後に続ける言葉も
「名詞」だったり、「動詞-ing」だったりします。
つまり、「despite」も前置詞というわけですね。

例文も確認しながら、文の作り方を振り返ってみましょう。

---

 

Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • He wasn’t wearing a coat although it was quite cold.
    (とても寒かったけれど、彼はコートを着ていなかった。)
  • In spite of all our careful plans, a lot of things went wrong.
    (綿密な計画にも関わらず、多くのことが上手くいかなかった。)
  • Despite the fact that we live in the same street,
    we hardly ever see each other.
    (同じ通りに住んでいるにも関わらず、
    お互いめったに見かけることはない。)
  • Even though I was only out for five minutes, I got very wet in the rain.
    (5分程外に出ただけだったのに、雨でずぶ濡れになった。)
  • I enjoyed the film in spite of the silly story.
    (馬鹿げた話だったけれど、私は映画を楽しんだ。)
  • It’s warm today. It’s very windy though.
    (今日は暖かい。風はとても強いけれどね。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる「だけれども」を表す言葉の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

Even though he has a lot of time to do his job,
he makes so many mistakes.
(彼には仕事をする時間がたくさんあるのに、
本当に多くのミスをするんだ。)

He might have a lot of things to do.
It might be probable to make some.
(彼にはすべきことがたくさんあるんだよ。
ミスをするのもありえると思う。)

Although he has lots of things to do,
he has a responsibility to do them properly.
(たくさんすべきことがあったとしても、
それらを適切に行う責任があると思う。)

Doesn’t he do his job properly?
(彼は正確に仕事をしてないの?)

I don’t want to know whether he does his job properly any more.
(正確に仕事をしてるかどうかなんて、もう知りたくもないね。)

I don’t think you should complain to anyone about your job, though.
(仕事の愚痴を誰かに言うべきではないと思うんだけどね…)

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Q. この記事の要点は?

A. 「だけれども」を表す言葉の使い方を確認しました。

前置詞なのか、接続詞の違いですが、ニュアンスも合わせて
使い方を理解し、実際に使えるように練習を積み重ねてみましょう。
「though」については、会話でもよく使われる表現です。
使い勝手も良いので、便利な表現の1つです。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
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