生きていく上で、お金の勉強は大事。とはいえ、なかなか時間もなくて後回し。そんな状況を変えたい方は必見!ファイナンシャル・プランナー3級程度の知識があると、お金に関する知識、いわゆるマネーリテラシーを身につけることができます。ファイナンシャル・プランナー略してFP3級の要点を自分の勉強がてら、まとめていきたいと思います。
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第1週、1日目:FPの基本原則
ファイナンシャル・プランニング(FP)にはいくつかの基本原則と関連法規があります。
- FPの基本は、個人のライフデザイン(人生の価値観や生きがい)に基づいてライフプランを立てることです。
- ファイナンシャル・プランニングは、ライフプランを実現するために資金計画を立てることです。
- ファイナンシャルプランナー(FP)は、ファイナンシャル・プランニングを専門に行うプロフェッショナルです。
- FPは、顧客の利益を優先し、顧客のプライベートな情報を秘密に保持する責任があります。
- FPの業務は、保険や税務、法律などの領域に関連していますが、専門家でない限り、他の専門分野の業務には関与すべきではありません。
- FPは、弁護士業務、税理士業務、金融商品取引業務、保険募集業務などの特定の業務を行ってはならない。
要するに、FPは顧客の利益を最優先に考え、適切なプランニングを行う責任がありますが、他の専門分野の業務には関与しないよう注意する必要があります。
第1週、2日目:ライフプランニングをする時は…
ライフプランニングには以下の手順やツールが使われます。
- ライフプランニングの手順は、顧客の希望や目的を聞き、現状の問題点を分析し、対策とプランを立案し、その実行を支援して定期的なフォローを行うという流れです。
- ライフプランニングに利用するツールには、ライフイベント表(将来のイベントと必要な資金を時系列にまとめた表)、キャッシュフロー表(将来の収支と貯蓄残高の予想をまとめた表)、個人バランスシート(一定時点の資産と負債のバランスを示す表)があります。
具体的には、ライフイベント表で将来の夢や目標を明確にするために使用され、キャッシュフロー表で収入と支出の予想を通じて問題点を明らかにし、個人バランスシートで特定の時点での資産と負債のバランスを示します。
これらの手順やツールを使って、顧客とのコミュニケーションやプランの立案・実行を行います。
第1週、3日目:資金計画を立てる際に使われる6つの係数
- 終価係数: 現在の金額を複利で運用した場合の一定期間後の金額を求める係数。
- 現価係数: 一定期間後に一定金額に達するために必要な元本を求める係数。
- 年金終価係数: 毎年一定金額を積み立てた場合の一定期間後の元利合計を求める係数。
- 減債基金係数: 一定期間後に一定金額を用意するための毎年の積立額を計算する係数。
- 資金回収係数: 現在の一定金額を一定期間で取り崩した場合の年ごとの受取額を計算する係数。
- 年金現価係数: 将来の一定期間にわたって一定金額を受け取るために必要な元本を計算する係数。
これらの係数を使って、将来の金額や必要な元本、積立額、受取額を計算することができます。例えば、特定の利率や期間で運用する場合の将来の金額や毎年の積立額を求めることができます。
第1週、4日目:子供の教育にかかる費用を準備する方法
- こども保険(学資保険): 一般の生命保険会社や損害保険会社から販売されています。貯蓄機能があり、保険料を支払えば将来の保険金や祝金を受け取ることができます。親が死亡した場合は保険料免除となり、保険期間終了まで年金が支払われるタイプもあります。
- 教育ローン: 公的ローンと民間ローンがあります。公的ローンの一例として「教育一般貸付」があり、最高350万円(一部ケースでは450万円)の融資が可能です。固定金利で最長18年の返済期間があり、入学金や授業料だけでなく、定期代やパソコンの購入にも利用できます。
- 奨学金制度: 日本学生支援機構が行う奨学金制度があります。貸与型と給付型の2つがあります。貸与型は無利息の第一種奨学金と利息付の第二種奨学金があり、親の所得基準に応じて利用できます。給付型は「高等教育の修学支援新制度」の一環で、大学等の授業料減額または免除と給付型奨学金の支給が行われます。支援対象となる学生は、世帯収入や資産の要件を満たし、進学意欲がある学生です。
これらの方法を活用して、子供の教育に必要な費用を準備することができます。
第1週、5日目:住宅取得プランニング
- 自己資金の準備方法:
- 財形住宅貯蓄: 財形貯蓄制度を導入している企業の従業員が給料から天引きして住宅の取得や増改築のために貯蓄します。利息に税金がかからず、要件を満たせば払い出しも可能です。
- 住宅ローン金利:
- 変動金利型: 市場の金利に応じて金利が変動します。
- 固定金利型: ローン申込み時の金利が返済終了まで変わらず適用されます。
- 固定金利選択型: 返済期間の初めは固定金利で、期間終了後に固定金利型か変動金利型を選択できます。
- 住宅ローンの返済方法:
- 元利均等返済: 毎回の返済額が一定で、返済期間が経過すると元金の割合が増えます。
- 元金均等返済: 毎回の返済額のうち元金部分が一定で、返済期間が進むと利息を含めた返済額が減少します。
- 住宅ローンの種類:
- 財形住宅融資: 財形貯蓄を行っている人が利用できる公的な住宅ローンで、金利は5年固定です。
- フラット35: 民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携している長期固定金利型の住宅ローンで、融資金額や返済期間に制限があります。
- 住宅ローンの繰上げ返済:
- 繰上げ返済は元金の一部または全部を返済することで、ローンの元金が減り、利息や総返済額を減らすことができます。
- 返済期間短縮型と返済額軽減型の方法があります。
- 住宅ローンの借換え:
- 借換えは金利の高いローンを低い金利のローンに切り替えることで、利息を軽減できますが、新たなローン手数料などの諸経費が発生します。
- 公的なローンへの借換えはできません。
- 団体信用生命保険:
- 住宅ローン返済中に債務者が死亡した場合、保険会社が住宅ローン残高を保険金として支払い、遺族は残りのローンを支払う必要がありません。
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