生きていく上で、お金の勉強は大事。とはいえ、なかなか時間もなくて後回し。そんな状況を変えたい方は必見!ファイナンシャル・プランナー3級程度の知識があると、お金に関する知識、いわゆるマネーリテラシーを身につけることができます。ファイナンシャル・プランナー略してFP3級の要点を自分の勉強がてら、まとめていきたいと思います。
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第12週、1日目:貯蓄型金融商品
銀行とゆうちょ銀行が提供する主な貯蓄型金融商品を見てみましょう。
銀行の主な金融商品には以下が含まれます:
- 流動性預金:普通預金と貯蓄預金があり、変動金利で半年ごとに利息が支払われます。貯蓄預金は預金残高によって利率が異なり、一定基準を超えると高金利が適用されます。
- 定期性預金:スーパー定期と大口定期預金があり、固定金利を持ちます。スーパー定期には預け入れ期間に応じて単利型または半年複利型があり、中途解約時には中途解約利率が適用されます。
ゆうちょ銀行の主な金融商品は以下です:
- 流動性預金:通常貯金と通常貯蓄貯金があり、変動金利で半年ごとに利息が支払われます。通常貯蓄貯金は一定基準を超えると高金利が適用されます。
- 定期性貯金:定額貯金と定期貯金があり、固定金利を持ちます。定額貯金には預け入れ期間に応じた金利が適用され、6ヵ月後に自由に解約できます。
ゆうちょ銀行の預入限度額は通常貯金と定期性貯金を合わせて2,600万円です。
第12週、2日目:債権
債券は、国や企業が資金調達のために発行する借用証書です。種類と用語を説明します:
- 償還期限:債券の返済期限を指します。これは「満期」とも呼ばれます。
- 発行価格:債券が発行される際の借入金額です。
- 額面金額:債券に記載された金額です。
- 表面利率:額面金額に対する利率で、クーポンレートとも呼ばれます。
債券は以下のように分類できます:
- 利払の方法による分類:
- 利付債:定期的に利息が支払われ、償還時に額面金額で返済される。
- 割引債:利息が支払われず、額面金額より低い価格で発行され、償還時に額面金額で返済される。償還差益が利息の代わりとなる。
- 新規発行か既発かによる分類:
- 新発債:新たに発行される債券。
- 既発債:すでに発行され市場で取引されている債券。
- 円貨か外貨かによる分類:
- 円建て債券:払込み、利払、償還が日本円で行われる債券。
- 外貨建て債券:払込み、利払、償還が外国通貨で行われる債券。
- 債券の発行価格:
- パー発行:額面100円あたり100円で発行される。
- アンダーパー発行:額面100円あたり100円未満で発行される。
- オーバー・パー発行:額面100円あたり100円超で発行される。
- 個人向け国債:個人購入者向けに限定された国債で、償還期間と金利型には変動金利型、固定金利型があります。
第12週、3日目:債権の利回り
債券の利回りは、投資した金額に対する利息と償還時の差損益の割合を表します。以下に利回りの種類を説明します:
- 直接利回り:毎年の利息収入を投資金額に対する割合で示す。
- 応募者利回り:債券を発行時に購入し、償還まで保有した場合の利回り。
- 最終利回り:市場で既に発行された債券を時価で購入し、償還まで保有した場合の利回り。
- 所有期間利回り:新規発行または既発行の債券を購入し、償還前に売却した場合の利回り。
これらの利回りは、債券取引における投資家にとって重要な情報となります。
第12週、4日目:債権のリスク
債券のリスクには、以下の2つがあります:
- 価格変動リスク(金利変動リスク):これは市場金利の変動により、債券価格が変動するリスクです。一般的に市場金利が上昇すると、債券価格は下落し、利回りは上昇します。逆に、市場金利が下落すると、債券価格は上昇し、利回りは下落します。
- 信用リスク:信用リスクは、債券の発行者が元本や利子の支払いを遅延または全額支払わないリスクです。会社の財務状況が悪化すると、元本や利子の支払いに遅れたり、支払えなくなる可能性があります。この信用リスクは、格付機関による格付けで評価され、格付けの高い債券は信用リスクが低く、格付けの低い債券は信用リスクが高いとされます。一般的に「AAA」などの高い格付けを持つ債券は、信用リスクが低く、利回りは低く、価格は高い傾向があります。
なお、投資適格債とは「BBB(トリプルB)」以上の格付けを持つ債券のことを指し、一般的に投資家にとって信頼性の高い債券を示します。
第12週、5日目:株式の基本
株式の基本
- 株式とは:株式は、株式会社が資金調達のために発行する証券です。
- 株主の権利:株主には以下の権利があります。
- 議決権:会社の経営に参加し、経営に対する権利。
- 剰余金分配請求権:会社が獲得した利益(剰余金)の分配を受ける権利。
- 残余財産分配請求権:会社が解散した場合、持株数に応じて残った財産の分配を受ける権利。
- 株式の単位(単元株):株式の取引単位は単元株と呼ばれ、通常は株式の売買は単元株の整数倍で行われます。現在、1単元は100株です。また、単元未満でも売買できる方法として、株式累積投資と株式ミニ投資があります。
- 株式累積投資:毎月一定額ずつ積み立てて購入する方法。これをドルコスト平均法と呼びます。
- 株式ミニ投資:1単元の10分の1の単位で売買する方法。
- 証券取引所:株式は通常、証券取引所を通じて売買されます。日本の主要な証券取引所には東京証券取引所などがあります。2022年4月4日以降、東京証券取引所はプライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つの市場に分かれています。
- プライム市場:グローバルな投資家との対話を重視した企業向け市場。
- スタンダード市場:中堅企業向けで、流動性とガバナンス水準が備わった市場。
- グロース市場:高い成長可能性を持つ企業向け市場。
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