「〜しないといけない」「〜してはいけない」「〜しなくてもいい」を表現する -英語文法解説 初級編 part 31-

文法解説-初級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第31回:「must」「mustn’t」「don’t need to」の3つの表現を使い分ける。

3つも表現があって大変に思えるけれど、
意味を見てみると全然違うので、
以外と楽に覚えることが出来たりします。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

助動詞mustの使い方のまとめ画像
 

Q. 今回の内容で、覚えなければいけないことって何?

A. 助動詞「must」の使い方を覚えることが大切です。

今回のテーマは、助動詞「must」の使い方になります。

助動詞ということで、言葉の並べ方は、「助動詞+動詞の原形」になります。

must + 動詞の原形

  • must + 動詞の原形:「〜しなければならない」

「must」を使った時の意味は、「〜しなければならない」になります。
ニュアンスとしては、「〜する必要がある」といったところです。
日本語の訳だと、多少、強めの意味になっているかもしれませんが、
とりあえず、「must」は「義務」を表しています。

must not (mustn’t) + 動詞の原形

  • must not (mustn’t) + 動詞の原形:「〜してはいけない」

「must」の後に「not」を使うと、「〜してはいけない」という意味になります。
英語のニュアンスとしても、「〜しない必要がある」とか、
「〜することは間違っている」といったものなので、
ニュアンス通りの意味となっていると思います。
つまり、「must not (mustn’t)」は、「禁止」を表します。

don’t need to + 動詞の原形 / don’t have to + 動詞の原形

  • don’t need to + 動詞の原形 / don’t have to + 動詞の原形:「〜しなくてもいい」

「don’t need to + 動詞の原形」又は、「don’t have to + 動詞の原形」は、
どちらも同じ意味として使われます。「〜する必要がない」と訳しても大丈夫です。

この「don’t」を「didn’t」に変えると、昔のことを表すことが出来ます。
「〜する必要がなかった」という意味です。
現在形と過去形を使い分けているだけになります。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

You must see this new movie.
あなたは、新しい映画を見なければなりません。

You must clean this room.
あなたは、この部屋を掃除しなければいけません。

You mustn’t take pictures.
写真を撮ってはいけません。

I mustn’t be late for school.
学校に遅れてはいけない。

I don’t need to go out early in the morning today.
今日は、朝早くに家を出る必要はない。

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる助動詞mustの使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

You must study hard.
勉強しなさい。

I’m going to study after eating this.
これを食べてから勉強しようと思ってるのに。

You mustn’t use your smartphone for a long time.
スマホを長い時間使ってはいけません。

I’m just searching for my homework.
宿題のことで検索してるだけなのに。

You don’t need to play a game so much time.
そんなに長い時間ゲームをする必要は無いと思う。

Leave me alone.
もう、一人にしてほしい。

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Q. この記事の要点は?

A. 助動詞「must」の意味と、
「must not」と
「don’t have to / don’t need to」の
使い分けでした。

  • must + 動詞の原形:〜しなければならない
  • must not (mustn’t) + 動詞の原形:〜してはいけない
  • don’t have to / don’t need to + 動詞の原形:〜する必要はない

それぞれの意味を覚え、使い分け出来るようにしましょう。

「must」という助動詞の意味を確認しました。
文の作り方は、「will」「may」「can」と同じになります。「助動詞+動詞の原形」です。

※注意点

注意点は、
「must not (mustn’t)」→「〜してはいけない」と
「don’t need to / don’t have to」→「〜する必要はない」の意味の違いです。

これら2つの表現の意味をしっかりと区別して覚えるようにしましょう。

「must」以外の助動詞で不安な助動詞があれば、
しっかりと確認しておきましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
英会話に割く時間がない方は、
この参考書で、一人でも英会話の練習が出来るはずです

次回の文法解説は?

「〜するのは良いことだと思う」ということを伝えるための表現。

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この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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