「〜があった」「〜があるだろう」などの表現も「There」を使う。 英語文法解説 初級編 part 38

文法解説-初級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第38回:「There was/were ~ 」「There has/have been ~ 」「There will be ~ 」
を使い分ける

「There」を使った表現にも幅があるので、
表現のバリエーションを増やしてみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

thereを使った構文のまとめ画像
 

Q. 「There is/are ~」以外の表現ってあるの?

A. あります。
「is/are」を別の言葉に変えてみましょう。

ということで、今回は、「There」を使った表現の幅を広げてみたいと思います。

There was/were ~

  • There was/were ~ :(昔)〜があった

前回、「There is/are ~」を使い、「(今)〜がある」ということを表しましたが、
その「is/are」が「was/were」に変わっています。
つまり、現在形だった「be動詞」を過去形に変えることで、
昔〜があった」と表現出来ます。

そこに1つの物があった時は、「was」、2つ以上の物があった時は、「were」
という具合に、過去形であっても、その場にあった個数に応じて
「be動詞」を使い分けましょう。

また、否定文(「not」を使う時)の場合は、
「There was/were not ~」のように、
「be動詞」の後に「not」を使うようにしましょう。

There has/have been ~

  • There has/have been ~ :(現状を見る限り、)〜があったみたい

「There」の後に完了形を使った時の訳し方は、多少苦労しますが、
ニュアンスとしては、その現場を見て、「〜がある」ということを判断しています。

例えば、事故現場を見て、「事故があったみたい」と表現する際に、
この表現を使います。

ポイントとしては、「その状況から、何が起こったのかを推察、判断している」
ということです。

There will be ~

  • There will be ~ :〜があるだろう

「There」の後に、助動詞「will」を使った場合には、
「未来には〜だろう」という予想を立てることが出来ます。
天気予報などでも使われる表現です。

  • There will not (won’t)~ :〜がないだろう

「will」を「will not (won’t)」とすると、「〜がないだろう」と表現出来ます。
合わせて覚えておきましょう。

今回の表現に関係のある文法のまとめ

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

There wasn’t anything to eat.
何も食べるものが無かった。

There was a party yesterday.
昨日パーティーがあった。

Were there any problems?
何か問題でもあったの?

There has been trouble.
これは問題があったみたいだ。

There will be rain tomorrow.
明日は雨になる予想です。

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かるthereを使った構文の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

There was a movie theater 10 years ago.
10年前は映画館があったなぁ。

There has been a plan to build something.
何かを建てる計画があるみたいだ。

There will be a big shopping mall.
きっと、大きなショッピングモールでも建つのだろう。

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Q. この記事の要点は?

A. 「There」を使った表現の幅を広げる回でした。

  • There was/were ~ :昔〜があった
  • There has/have been ~ :(結果として)〜がある
  • There will be ~:〜があるだろう

完了形を使う機会は限られると思いますが、
過去形や未来の形は、多くの場面で使えると思います。
使用頻度の高い表現から、使えるようにすることも大切だと思います。

「There」の後に、どういった言葉を続けるのかで、
時制(過去/今/未来)を変えたり、
完了形の意味を付け加えることが出来ました。
「There」を使って、「いつ、どんな状態なのか」を説明出来るようにしてみましょう。
意味の違いを理解し、使い分けることが大切です。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
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参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
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次回の文法解説は?

「It」の使い方と、「〜して…と思った」を「It」を使って表す方法とは。

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この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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