can, could, be able to, be allowed to について 英語文法解説 上級編 part 15

文法解説-上級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第15回:can, could, be able, to, be allowed to で表すこと

これらの表現の使い方やニュアンスを確認してみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

can, could, be able to, be allowed to の使い方のまとめ画像

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can, could, be able, to, be allowed toの意味と使い分け

英語には、can、could、be able to、be allowed to など、意味は似ているけれども、微妙に使い分けが異なる表現が存在します。ここでは、それぞれの表現の意味と、使い分けのポイントについて詳しく説明していきます。

can

can は、「~することができる」という意味を表します。一般的には、能力や可能性を表すために使用されます。例えば、「I can speak English.(私は英語を話すことができる)」のように使います。また、相手に何かを頼むときにも使われます。「Can you help me, please?(助けてくれませんか?)」のように使います。

could

could は、can の過去形で、「~することができた(過去の能力)」や、「~することができたらいいのに」という意味を表します。例えば、「I could swim when I was a child.(私は子供の頃に泳げた)」のように使います。また、「Could you pass me the salt, please?(塩を取っていただけますか?)」のように、丁寧な頼み方にも使われます。

be able to

be able to は、「~することができる」という意味を表します。can と同じような意味合いですが、be able to は、動詞の過去分詞形を用いた受動態や、助動詞が必要な文脈で使われることが多く、よりフォーマルな表現です。例えば、「I was able to finish the project on time.(私は期限までにプロジェクトを完成することができた)」や、「We will be able to see the results soon.(私たちはまもなく結果を見ることができる)」のように使います。

be allowed to

be allowed to は、「~することが許されている」という意味を表します。誰かの許可や、法律などに基づいた許可を表すことが多く、許可が必要な状況で使われます。「Students are allowed to bring calculators to the exam.(試験には計算機を持参することが許されています)」のように使います。

以上が、can、could、be able to、be allowed to の使い分けについての解説です。

能力を表すcan, could, be able to の違い

英語で能力を表すために使われる代表的な表現に、「can」「could」「be able to」があります。これらの表現は、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあります。以下では、それぞれの表現について詳しく解説します。

【Can】
「Can」は、現在の能力を表すのによく使われます。また、「できる」という意味の他に、「許可を得ている」という意味でも使われます。以下に例文を示します。

・I can speak English.(私は英語が話せます。)
・Can I go to the restroom?(トイレに行ってもいいですか?)

「Can」は過去形で「could」になります。過去の能力や過去の許可を表すのに使われます。また、丁寧な表現としても使われます。以下に例文を示します。

・When I was a child, I could swim very well.(子供の頃は泳ぐことができました。)
・Could you please open the window?(窓を開けていただけますか?)

【Be able to】
「Be able to」は、「can」のように能力を表すために使われます。しかし、「be able to」は、よりフォーマルな表現であり、「can」よりも正確に意味を伝えることができます。また、「can」が使えない状況で代わりに使われます。以下に例文を示します。

・After the accident, she was able to walk again.(事故後、彼女は再び歩けるようになった。)
・I won’t be able to attend the meeting tomorrow.(明日の会議には参加できません。)

「Be able to」は過去形で「was/were able to」となります。以下に例文を示します。

・Despite the bad weather, we were able to finish the project on time.(悪天候にもかかわらず、私たちは期限までにプロジェクトを終えることができました。)
・Yesterday, I wasn’t able to contact my friend.(昨日は友達に連絡が取れなかった。)

可能性を表すcan, could

英語における可能性を表す際によく使われる助動詞には「can」と「could」があります。ここでは、それぞれの使い方と注意点について詳しく説明していきます。

【can】
「can」は、現在や未来において可能性を表現するときに使われます。また、自分自身や他人が持つ能力、または物事の実現可能性を示すためにも使用されます。

  • I can swim.
    (私は泳げます。)
  • He can come to the party tonight.
    (彼は今晩のパーティーに来られる可能性がある。)
  • We can finish this project on time.
    (私たちはこのプロジェクトを期日までに終えることができる。)

「can」を否定形にする場合は、「can’t」または「cannot」となります。

  • I can’t speak French.
    (私はフランス語を話せません。)
  • She cannot attend the meeting tomorrow.
    (彼女は明日の会議に出席できません。)

また、「can」は過去形として「could」を使うことができます。

【could】
「could」は、「can」と同様に可能性を表現する際に使われますが、より丁寧な表現や、過去の状況を表すためにも使用されます。

  • Could you help me with this heavy bag?
    (この重い荷物を持って手伝ってくれますか?)
  • He could have won the game if he had played better.
    (彼がもっと上手くプレーしていたら、試合に勝てたかもしれない。)
  • When I was younger, I could run faster.
    (私が若かった頃はもっと速く走れた。)

「could」を否定形にする場合は、「couldn’t」または「could not」となります。

  • I couldn’t find my keys this morning.
    (今朝、鍵が見つからなかった。)
  • They could not finish the race due to the bad weather.
    (悪天候のため彼らはレースを終えることができなかった。)

「could」は過去形として「could have + 過去分詞」の形で使われることもあり、未来の可能性を示すことができます。

  • She could have a successful career in the music industry.
    (彼女は音楽業界で成功する可能性がある。)

注意点: 「can」と「could」は、可能性を表現する際に用いられる類似した意味を持つ単語ですが、両者には微妙な違いがあります。一般的に、「could」はより丁寧な表現とされ、「can」よりも敬意や丁寧さを示す場合に使われます。また、「could」は過去の状況を表すことができるため、「can」が使えない文脈でも使用することができます。ただし、会話の中で「could」を過剰に使いすぎると、相手からうざったいと思われる可能性があります。

許可を表すbe allowed to

英語には、許可を表す様々な表現がありますが、その中でもよく使われるのが「be allowed to」と「could」です。この2つの表現には微妙な違いがあり、それぞれの使い方や注意点について解説していきます。

【be allowed to】
「be allowed to」は、直訳すると「許されている」という意味があります。つまり、ある行動をすることが許可されている場合に使われます。

例えば、以下のような文が挙げられます。
I am allowed to stay up late on weekends.
(週末は遅くまで起きていても許されている)
Students are not allowed to use their phones in class.
(生徒は授業中に携帯電話を使ってはいけない)

「be allowed to」は、肯定文や疑問文で使うことができますが、否定文では「be allowed to」の後に「not」を加えて「be not allowed to」と表現します。
You are allowed to park your car here.
(ここに車を駐車することが許されている)
Are we allowed to bring our own drinks?
(自分たちで飲み物を持っていってもいいのか?)
We are not allowed to take pictures inside the museum.
(博物館内で写真を撮ることは許されていない)

【could】
「could」は、能力や過去の習慣、依頼などに使われることがありますが、許可を表す場合にも使うことができます。ただし、文脈によって「be allowed to」との微妙な違いがあります。

【注意点】

「be allowed to」と「could」は、許可を表す共通点がありますが、微妙な違いがあるため、使い分けることが重要です。以下に、それぞれの注意点をまとめました。

・「be allowed to」は、あくまでも許可が与えられていることを表す表現であり、許可を求める場合には使いません。
・「could」は、許可を求める場合には「Could I ~?」という形で使うことが多いですが、相手との関係や状況によっては不適切な場合があります。
・「could」は、能力や過去の習慣、依頼などにも使われるため、文脈によっては許可を表すときに使わない方が良い場合もあります。

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Q. この文法はどうやって使うのでしょうか?

A. 今回文法を活用した会話文を見てみましょう。

Can you come to my party next Saturday?
(来週の土曜日、私のパーティーに来てくれる?)

I’m not sure, I may have plans already. Could you give me more details about the party?
(うーん、まだ予定があるかもしれない。パーティーの詳細を教えてもらえる?)

Sure, it’s going to be at my house at 7 pm. We’ll have food, drinks, and games.
(うん、私の家で7時から開催するよ。食べ物や飲み物、ゲームも用意してるよ。)

That sounds fun. Let me check my schedule and see if I am able to come. By the way, are we allowed to bring our own drinks or food?
(それは楽しそうだね。参加できるかどうかスケジュールを確認してみるよ。ところで、自分で飲み物や食べ物を持って行ってもいいの?)

Of course, you’re allowed to bring whatever you want. Just let me know in advance so I can plan accordingly.
(もちろん、何でも持ってきていいよ。ただ事前に教えてくれれば、私もそれに合わせて準備するからね。)

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Q. この記事の要点は?

A. can, could, be able to, be allowed toの使い方でした。

can:現在の能力・許可を表現する。
例えば、「I can swim.(私は泳げます)」や「Can I borrow your pen?(あなたのペンを借りてもいいですか?)」といった文に使われる。

could:過去の能力・許可、あるいは丁寧な依頼を表現する。
例えば、「I could swim when I was younger.(私は若い頃は泳げた)」や「Could you pass me the salt, please?(塩を取ってくれますか?)」といった文に使われる。

be able to:「can」の代替表現として、特に能力について状況に応じて使い分けることができる。be able to は全ての時制で使える。
例えば、「I have been able to swim since I was a child.(私は子供の頃から泳げるようになっています)」や「I will be able to attend the meeting next week.(来週の会議に出席できるようになる)」といった文に使われる。

be allowed to:許可されていることを表現する。
例えば、「I am allowed to use my phone during break time.(休憩時間には私は携帯電話を使ってもよい)」や「You are not allowed to smoke in this building.(この建物では喫煙禁止です)」といった文に使われる。

次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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