第46回:冠詞の細かな使い方を見てみましょう。
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ネイティブの会話を聞いていると、theが強調されたりしますよね。
今回の記事では、その理由が明らかになります。
Q. この記事で、一番大事なことって何?
A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。
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いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。
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冠詞の使い方。細かいルール
画像にまとめた基本的な使い方を踏まえた上で、細かい内容を見てみましょう。
英語の冠詞について、以下のようなルールがあります。
- a/anは、人の職業を表すときに使います。
例えば、「She was a company director when she retired.」と言えます。ただし、職名が明確である場合は、冠詞は必要ありません。例えば、「She’s been appointed (the) head of the company.」と言えます。また、「Dr Simons has taken on the position of Head of Department.」といったように、「the position of」などといった役職を表す表現の後では、職名の前では冠詞を使いません。を使います。 - 人名や場所名には、通常冠詞を使いません。
ただし、同姓同名の場合や、その人が有名人の場合にはtheを使います。例えば、「That’s not the Stephen Fraser I went to school with.」や、「Do they mean the Neil Armstrong, or someone else?」のように言えます。 - 特定の人物の優れた資質を表すときには、a/anを使ったり、あるいは冠詞を使いません。
また、特定のメーカーが作った製品や、特定のアーティストの作品を指すときにもa/anを使います。 - お話やジョークの中で、新しい人物や物を紹介する際には、thisを使うことがあります。
- 形容詞の最上級を表すときには、通常theを使います。ただし、文脈によっては、theを省略することもあります。
以上が冠詞のルールです。これらを使い分けることで、より正確で自然な英語を話すことができます。
具体例
- 具体例:職業を表す
- She was a teacher before she became a lawyer.
- The President of the United States is a unique position.
- The role of CEO requires strong leadership skills.
- Dr. Smith has been appointed Head of Cardiology.
- John is a sales manager at the company.
- 具体例:人名・場所の名前
- I went to school with a girl named Sarah Johnson.
- Have you heard of the musician, the late Prince?
- The Smith family is very generous.
- The famous painter, Vincent Van Gogh.
- 具体例:特定のメーカーの製品・特定のアーティストの作品
- I saw a Picasso at the museum yesterday.
- That car is a Ferrari.
- Majid wants to be a Messi in soccer.
- 具体例:話・ジョークでthisを使う
- As I was walking along, this dog came up to me and started barking.
- This guy walks into a bar and orders a drink.
- 具体例:比較表現の最上級を表す時
- The tallest building in the world is the Burj Khalifa in Dubai.
- He is the best chef in town.
- This is the worst movie I’ve ever seen.
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Q. この文法はどうやって使うのでしょうか?
A. 今回の文法を活用した会話文を見てみましょう。
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Did you hear that Sarah got a new job?
(サラが新しい仕事を得たって聞いた?)
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No, I didn’t. What is her new job?
(いや、知らなかったよ。どんな仕事?)
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She’s been appointed the head of marketing at XYZ Company.
(彼女がXYZ社のマーケティング部長に任命されたんだ。)
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Wow, that’s impressive. She’s always been interested in marketing.
(すごいね。彼女はいつもマーケティングに興味があったし。)
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Yeah, she’s really excited about it.
(そうだね、彼女は本当にその仕事に興奮してるんだ。)
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Q. この記事の要点は?
A. 冠詞の細かいルールを確認しました。
- a/an は、人の仕事を述べる際に使われますが、独特のポジションや職名には the を使う、あるいは、冠詞を使いません。
- 個人名や場所名の前には冠詞が使われませんが、その人を特定する場合や有名人を強調する場合、人を説明する形容詞や家族全体を述べる場合には the が使われます。
- 人の優れた特性を述べる際には、人名に a/an が使われます。また、特定のメーカーの製品や特定の芸術家の作品、知らない人を指す場合にも a/an が使われます。
- ストーリーやジョークでは、新しい人や物を紹介する際に a/an の代わりに this がよく使われます。
- 最上級形容詞の後ろに名詞や定義フレーズが続く場合は the が使われますが、名詞や定義フレーズが続かない場合には、非公式なスタイルでは the を省略することができます。
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そんな方は、まず、この記事で3つのサービスを比べてみてはいかがでしょうか?
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次回の文法解説は?
冠詞のルールは細かい… さらなる深みへ
この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。
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