第55回:前置詞+関係代名詞の形を作る時とは、どんな時?
関係代名詞の使い方を、今回でマスターしてしまいましょう!
Q. この記事で、一番大事なことって何?
A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。
いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。
[広告]
確かな英語力は、日々の継続から。
その継続を後押しする、第二言語習得理論に基づいた
オンライン英語学習プログラムがあります。
英語を使う人のための、確実なスキルアップが望める
7日間の無料体験はこちらから!
関係節における前置詞の使い方
まずは、形式的なスタイルにおいて、名詞 + “of which” が “whose + noun” よりも好まれることがあります。例えば、「A huge amount of oil was spilled, the effects of which are still being felt.」という文は、「膨大な量の油が流出し、その影響がまだ残っている。」という意味になります。また、「that/which… of」の形式を使うこともできます。例えば、「The school of which she is head is closing.」という文は、「彼女が校長を務めている学校が閉鎖される。」という意味になります。しかし、より非形式的な表現では、「The school (that/which) she is head of is closing.」と言うことが一般的です。
また、「both」の後には「of which」と「of whose」の両方が使えますが、通常は「which」や「whose」の代わりに使われます。例えば、「Lotta was able to switch between German and Russian, both of which she spoke fluently.」という文は、「ロッタはドイツ語とロシア語の両方を流暢に話すことができた。」という意味になります。
次に、「whose」は、形式的な文章や主に書き言葉では、前置詞の後ろに置くことがあります。(=前置詞+whose)しかし、非形式的な文章や話し言葉では、前置詞を節の終わりに置くことが自然です。例えば、「I now turn to Freud, from whose work the following quotation is taken.」という文は、「さて、フロイトに話を移しますが、次に引用するのは彼の著作からです。」という意味になります。この文では、「whose」が前置詞「from」の後に置かれています。非形式的な表現では、「Freud, whose work the following quotation is taken from.」と言うことが一般的です。
関係代名詞「which」と「whom」に前置詞が必要な場合、形式的なスタイルでは通常、前置詞を関係代名詞の前に置きます。例えば、「The rate at which a material heats up depends on its chemical composition.」という文は、「物質が加熱する速度は、その化学組成に依存する。」という意味になります。また、「among whom」のように、前置詞の後に「whom」を使用することもあります。例えば、「There are 80 teachers in the Physics Department, among whom 24 are professors.」という文は、「物理学科には80人の教師がいますが、そのうち24人が教授です。」という意味になります。
非形式的な英語では、前置詞は関係代名詞の後ろに置かれることが一般的です。例えば、「The office that Juan took us to was filled with books.」という文は、「私たちを連れて行ってくれたオフィスには本がいっぱいでした。」という意味になります。ここでは、「that」の後に「to」が置かれています。また、「whom」の代わりに「who」(または「that」)を使うことが好まれます。例えば、「The playground wasn’t used by the children who it was built for.」と言うことが一般的です。
さらに、関係節の動詞が2つの単語で構成される場合(例:come across, fill in, look after, take on)、通常は前置詞を関係代名詞の前に置きません。例えば、「The Roman coins, which a local farmer came across in a field, are now on display in the National Museum.」という文は、「ローマの硬貨は、地元の農夫が野原で見つけたもので、現在は国立博物館で展示されています。」という意味になります。ここでは、「coins」の後ろに「across」が置かれることはありません(came across で一つの単語とみなしているため)。3つの単語で構成される動詞の場合、非常に形式的な文体や文学的なスタイルでのみ、前置詞を関係代名詞の前に置くことがありますが、多くの人々はこの表現を避けます。
以上が、関係節における前置詞の使い方についての解説です。
具体例
- In formal styles, we often prefer “noun + of which” over “whose + noun”:
- A new factory was built, the scale of which is impressive. (or … whose scale is impressive.)
- The company, the success of which is undeniable, is expanding rapidly.
- In formal, mainly written English, “whose” can come after a preposition in a relative clause. In informal and spoken English, it is more natural to place the preposition before “whose”:
- He arrived at the house, from whose balcony he could see the entire city. (less formally… the house, whose balcony he could see the entire city from.)
- When a preposition is needed with “which” and “whom” in a relative clause, we usually place it before the relative pronoun in formal styles:
- The team for whom the trophy was awarded celebrated their victory.
- He told us about a book in which he found the answer.
- If the verb in the relative clause is a two-word verb, we usually don’t place the preposition before the relative pronoun:
- The document, which she forgot to sign, caused a delay in the process. (not… which the sign was forgotten to by her.)
- He has a friend whom he can always rely on.
[広告]
TOEICのスコアを上げたいけれど、
まとまった勉強時間が取れなくて困っている…
なら、細かいスキマの時間を使いながら、
少しずつスキルを積み重ねてみてはどうでしょう。
スマホ1つでスコアアップが出来る、
オンライン講座のリンクはこちらから。
Q. この文法はどうやって使うのでしょうか?
A. 今回の文法を活用した会話文を見てみましょう。
Hey, have you heard about the new art exhibition?
(ねぇ、新しいアート展のこと聞いた?)
No, I haven’t. What’s it about?
(いや、聞いてないよ。それは何の展示なの?)
It showcases the works of various artists, some of whose pieces were inspired by nature.
(さまざまなアーティストの作品を紹介していて、その中には自然に触発された作品もあるんだ。)
That sounds interesting. Is there a particular artist whose work you’re looking forward to seeing?
(なるほど、興味深いね。特にどのアーティストの作品を見るのが楽しみ?)
Yes, there’s a painter whose landscapes are truly mesmerizing. The exhibition will feature several of his paintings, the details of which are exquisite.
(そうだね、風景画が本当に魅力的な一人の画家がいるんだ。展示では彼の絵がいくつか特集されるんだよ。細部のディテールが素晴らしいんだ。)
I’m intrigued! When does the exhibition start?
(それは興味深い!展示はいつ始まるの?)
It opens next week. The gallery, in which the exhibition will be held, is known for its impressive collection.
(来週オープンするんだ。展示が行われるギャラリーは、素晴らしいコレクションで知られているんだ。)
[広告]
ロゼッタストーン・ラーニングセンターで、最先端の教育制度を活用して英語を学びませんか?私たちは個々の学習ペースに合わせてeラーニングと対面教育を組み合わせ、柔軟な学習環境を提供しています。自宅でのeラーニングと対面教育のメリットを最大限に活かし、あなたの英語学習をサポートします。最新のテクノロジーと個別の指導が組み合わさった当センターで、自由な学習スタイルを体験してみませんか?英語学習を楽しく効果的に進めるための環境がここにあります。新たな一歩を踏み出して、新しい英語学習の旅に参加しましょう!
Q. この記事の要点は?
A. 関係詞節における前置詞の使い方を確認しました。
- 形式的なスタイルでは、名詞 + “of which” が “whose + noun” よりも好まれることがあります。
- A huge amount of oil was spilled, the effects of which are still being felt.(d whose effects are still being felt.)
- The school of which she is head is closing.(少なくとも形式弱めには The school (that/which) she is head of is closing.)
- 形式的で主に書かれた英語では、”whose” は関係節の前置詞の後に置かれることがあります。しかし、非形式的で話し言葉では、前置詞は節の終わりに置くのが自然です。
- I now turn to Freud, from whose work the following quotation is taken.(より形式的… Freud, whose work the following quotation is taken from.)
- “which” や “whom” と組み合わせて前置詞が必要な場合、形式的なスタイルでは通常、前置詞を関係代名詞の前に置きます。
- The rate at which a material heats up depends on its chemical composition.
- There are 80 teachers in the Physics Department, among whom 24 are professors.
- Is it right that politicians should make important decisions without consulting the public to whom they are accountable?(より形式的… the public to who they are accountable.)
- 関係節の動詞が二語動詞(come across, fill in, look after, take on など)の場合、通常、前置詞は関係代名詞の前に置かれません。
- The Roman coins, which a local farmer came across in a field, are now on display in the National Museum.(より形式的… coins, across which the local farmer came, are…)
- 3語動詞の場合、非常に形式的な文体や文学的な文体でのみ、前置詞を関係代名詞の前に置きます。しかし、多くの人はこのパターンを避けます。
- She is one of the few people to whom I look up.(もしくは少なくとも形式弱めに… who I look up to.)
英会話を始めてみたいけれど、どのサービスが良いか分からない…
そんな方は、まず、この記事で3つのサービスを比べてみてはいかがでしょうか?
英語力を効率良く伸ばすことができるサービス3選です。
次回の文法解説は?
この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。
コメント