「It」を使った便利な表現と、「It」を使うタイミング 英語文法解説 初級編 part 39

文法解説-初級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第39回:「〜して…だ。」を表したり、「時間」「日付」「距離」「天気」
を伝えたい時は、「It」を使う。

ふとした拍子に使われる。
それが「It」。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

itを使った構文表現のまとめ画像
 

Q. 「It」ってどんな時に使うの?

A. 「時間」「日付」「距離」「天気」を表す時には必ず使います。

今回は、「It」を主語として使う時の確認をします。

「It」を主語として使うとき

  1. 「時間」・・・ex) It’s 10 o’clock. (10時です。)
  2. 「日付」・・・ex) It’s 15 June. (6月15日です。)
  3. 「距離」・・・ex) It’s 10 kilometres from my house to the station.
    (家から駅まで10キロあります。)
  4. 「天気」・・・ex) It’s sunny. (今日は晴れ。)

これら4つのことを表したい時は、「It」を主語として使います。
「It」を使う時の基本となるので、理解しておきましょう。

It is + 形容詞/感情を表す言葉 + to + 動詞の原形

  • 「It is + 形容詞/感情を表す言葉 + to + 動詞の原形…」:「…して〜と思う」

「It」を使った時の表現として、「…して〜と思う」というものがあります。
「to + 動詞の原形」を使って、自分が思ったことに対して説明を加える表現になります。

ただ、「to + 動詞の原形」を続けなくても、
感情や思ったことを伝えることは出来るので、
とっさの時に使えるようにすると便利な表現です。

この文の形でよく使われる形容詞/感情を表す言葉

easy(簡単) / difficult(難しい) / impossible(不可能) / dangerous(危険) / safe(安全) / expensive(高価な) / interesting(興味深い) / nice(良い) / wonderful(すばらしい) / terrible(ひどい) など

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

What time is it?
今何時?

What day is it today?
今日何曜日?

It‘s Thursday.
木曜日。

How far is it from Tokyo to Okinawa.
東京から沖縄までどのくらいの距離がある?

It wasn’t sunny yesterday.
昨日は晴れてなかった。

It‘s impossible to go back to the past.
過去に戻ることは不可能だ。

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かるitを使った構文の使い方

※参考:『日常』作.あらゐ けいいち

作中の一場面より、英語に訳したときのニュアンスはこんな感じだろうか。
と思いながら作っています。

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

※注2)『日常』の作中では、以下のような流れです。

「あぁ、暑い、暑いなぁ。暑い。」

→「暑いって言うと余計に暑くなると思うよ。」

「そうだな。あぁ、夏い。夏いなぁ。夏い。

→「こ、こいつ…」

It‘s hot. Ah It‘s hot.
暑い。めっちゃ暑い。

I think you shouldn’t say it.
暑いって言わない方が良いよ。

OK. It‘s a “photo”. Ah, It‘s a “photo”. (※)

It‘s annoying.
ウザ。

日本語でのニュアンスを英語に直すことは難しいし、
その逆もまた難しい。ということを実感出来る回ですね。

日本語では、「暑い」→「夏い」つまり、あついの「あ」が、「な」に変わるだけで、
綺麗に「夏」という単語が出来上がるのですが、これを英語に訳そうとすると、

“hot” → “???” なにが適切なのかが分からなくなります。
夏の英単語は「summer」ですし…。

ということで、英語に直そうとしたときに、
発音で考えて、丁度良さそうな単語を探したのですが、…。

何か他に、こんな単語はどうでしょう?というものがあれば、
ぜひ、コメント下さい。

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Q. この記事の要点は?

A. 「It」を使う時→「時間」「日付」「距離」「天気」を表す時。
②「It is 形容詞/感情を表す言葉など + to + 動詞の原形」

:「…して〜と思う」

「It」の使い方を理解しておきましょう。
何気ないリアクションを取ったりするときにも「It」は使われるので、
いつでも使えるようにしておくことが大切だと思います。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
英会話に割く時間がない方は、
この参考書で、一人でも英会話の練習が出来るはずです

次回の文法解説は?

「相手からの質問に対して、簡潔に答える方法」をまとめています。

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この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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