「あの人は…って言ってた」は英語でどう表現する? 英語文法解説 初級編 part 50

文法解説-初級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第50回:「間接話法」の文を作る時のルールについて。

誰かが言っていた内容を、別の誰かに伝える表現です。
普段の生活でもよく使われていると思います。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

間接話法の文の作り方のまとめ画像
 

Q. 「間接話法」ってなに?

A. 「誰かが言った内容」を別の誰かに説明する時の表現です。

「間接話法」=「あの人は〜と言っていた」という表現なのですが、
今回は、この表現の作り方がテーマになります。

ルール①:「〜と言っていた」と伝えたいので過去形を使う

まず第一に、間接話法を作る時に使われる動詞は、「say/tell」のどちらかです。
そして、間接話法を作る時は、必ず、過去形を使います。

ルール②:say/tell のどちらを使うかで文の作り方が違う

間接話法の文で、
(1)「say」 を使う場合。

  • 人+said that (過去形の文)… :(過去形の文の意味)と「人」は言った。
    ※ that は省略可能

(2)「tell」を使う場合。

  • 人+told +(別の人) that (過去形の文)…
    :(過去形の文の意味)と「人」は(別の人)に言った。
    ※ that は省略可能

ルール③:「人が言っていた内容」も昔のことなので過去形にする

ルール②の中でも多少触れていますが、
これは、「that」以下の文の時制のことを言っています。

間接話法の文では、「〜と言っていた」という「過去に言っていたこと」
を表す表現
なので、「誰かが言った内容」も当然、過去形にならないといけません。
ということで、「that」以下で表される、「誰かが言った内容」は、
過去形にする必要があります。

この、「that」の前後で、時制を揃えることを、
「時制の一致」
と呼んでいます。

これらの3つのルールを踏まえて、文を作れるようにしましょう。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

She said that she enjoyed the new movie.
彼女は新作の映画を楽しんだって言ってたよ。

He said that he didn’t like his job.
彼は、仕事が好きじゃないって言ってた。

He said that he was very busy.
彼は、忙しいって言ってたよ。

She told me that you were ill.
あなたは具合が悪かったって、彼女が私に教えてくれたよ。

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる間接話法の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

Your friend isn’t here yet. What did she say to you?
あなたの友達がまだいないみたいだね。
何か聞いてますか?

She said that she caught a cold.
風邪引いたって言ってた。

Your friend isn’t here either. What did he tell you?
あなたの友達もいないみたいだけど、
何か聞いてますか?

He told me that he had a headache.
頭が痛いって伝えてきたね。

Well, shall we go to the restaurant?
まぁ、2人でレストランにでも行きましょうか。

Yes, let’s.
そうしましょう。

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Q. この記事の要点は?

A. 間接話法の文の作り方について確認しました。

間接話法の文を作る際のルールが3つありました。
これらのルールを守りながら、文を作れるようになりましょう。
日常的な場面を想像すると、理解しやすいと思います。

特に、ルール③の「時制の一致」については、
慣れるまでに時間が掛かると思うので、その都度、
復習しながら、正確な文を作れるようにしましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
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次回の文法解説は?

「動詞の原形」・「動詞にingを付ける」
どんな時にどっちを使うのかをまとめようと思います。

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この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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