英語で「理由」を伝えるには? 英語文法解説 初級編 part 54

文法解説-初級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第54回:「to + 動詞の原形」
不定詞の副詞的用法の基本を理解する

不定詞が苦手、よく分からない。となっている人は多いハズ。
まずは、どんな時に使うのか、基本的な使い方を見てみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

不定詞の文の作り方のまとめ画像
 

Q. 不定詞の〇〇的用法の区別がよく分からない

A. 〇〇的用法という名前以上に、
意味と役割に注目しましょう。

今回、注目する役割は、「理由(〜するため)」を伝える言い方です。

「何か行動した」という文章の後で、「〜するため」と理由を続ける時に、
「to + 動詞の原形」を使っています。

この、「何か行動した」→「〜するため」の文の流れを理解しておきましょう。

※補足① 「to+動詞の原形」=「〜するため」、
「for+名詞」=「名詞のため」

「to+動詞の原形」の意味を少し細かく見てみると、
「〜という行動をするため」と考えることも出来ます。

ex) I need some money to buy food.
(私は、食べ物を買う(という行動をする)ため、いくらかお金が必要だ。)

一方、「for+名詞」を使うと、「〜という物(名詞)のため」
と伝えることが出来ます。

ex) I need some money for food.
(私は、食べ物(という物)のためにいくらかお金が必要です。)

日本語だと、「〜のため」という一言で、全て片付けることが出来ますが、
英語だと、言葉の使い方を変える必要がある場面もある。
という補足でした。

※補足② for/toを活用して文を作る

今回は、「wait」を例にとってみます。

  • wait for + 「人/もの」〜:「人/もの」のために待つ
    ex) Please wait for me. (私のために待ってくれない?)
  • wait to + 「動詞の原形」:〜するのを待つ
    ex) She is waiting to go. (彼女は、出発を待っている。)
  • wait for + 「人/もの」+ 「to + 動詞の原形」:「人/もの」が〜するのを待つ
    ex) I sat down in the movie theater and waited for the film to begin.
    (私は映画館の席に着き、映画が始まるのを待っていた。)

基本的には、「for」の後には「名詞」、
「to」の後には、「動詞の原形」を続けているのが分かると思います。

表現に応じて、適切な言葉遣いが出来るようにしましょう。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

Why are you going out?
なんで出かけるの?

To meet a friend.
友達に会うためだよ。

I don’t have time to play video games.
私にはゲームをする時間がありません。

Do you have time for a cup of tea?
お茶をする時間はありますか?

Everybody needs money to live.
すべての人が、生きるためにはお金が必要だ。

I turned on the TV to watch the news.
私は、ニュースを見るためにテレビをつけた。

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる不定詞の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

She went to the library to study.
彼女は勉強をするために図書館へ行った。

She went to the restaurant to eat lunch.
彼女は昼食を食べるためにレストランへ行った。

She went home to go to bed early.
彼女は早く寝るために家に帰った。

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Q. この記事の要点は?

A. 「〜するため」を表すために、
「to+動詞の原形」を使いました。

  1. 「to+動詞の原形」を使うと理由を伝えられる。
  2. to / for の使い分けにはルールがある。
  3. to / for を活用した表現の確認

の3点をまとめました。

理由を伝える際には、
「何か行動した」→「〜するため」
の文の流れを意識することが大切です。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
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次回の文法解説は?

「go」の後の言葉の続け方にも、ルールがある。

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この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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