「a / an」と「the」の違いとは? 英語文法解説 初級編 part 69

文法解説-初級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第69回:冠詞、「a/ an」と「the」の違いと使い分けについて。

「a / an」と「the」を使い分けると、
どのように意味が変わるのかを確認してみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

冠詞の使い分けのまとめ画像
 

Q. そもそも、「a / an」とか「the」って何?

A. 名詞の前に付ける、「冠詞」と呼ばれる言葉です。

文章を読む時、英文を書く時など、割と見落としがちになるのが、
この「冠詞」と呼ばれる言葉。
意外と、重要な役割を持つこともあります。

「a / an」が表す意味

  • a / an:ある1つの(もの)

「a / an」が表している意味は、「(何個かあるうちの)どれか1個」
というものになります。

ちょっとネタが古いかもしれませんが、(しかも、伝わるか微妙かもしれませんが)
漫画、『鋼の錬金術師』で言うところの、「一は全、全は一」というセリフの
「全は一」の方。
「全体の中のある1個」=「a / an」
これは、伝わるのだろうか?

「the」が表す意味

  • the:特定の1個

一方、「the」が表している意味は、「特定の1つ」というもの。

自分が伝えようとしている「人・物」が、
文脈や状況から考えて、明らかな時には、「the」を使います。
ex) (部屋の中にいて、)the door / the light / the floor
→これらは、部屋のドア、部屋の中の電気、部屋の床を指しています。

ということで、
「the」=「一は全」(特定の1個(が全て)を表している)
というイメージになります。
このイメージは『鋼の錬金術師』を知っている方に伝われば良いかなぁ
と思っています。

ひとまず、
・「a / an」=ある1個のもの
・「the」=特定の1個のもの
この違いを理解しておきましょう。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

She is an interesting person. You should meet her.
彼女は興味深い人物です。あなたは彼女に会うべきです。

He is a student. When he finishes his studies, he wants to be a journalist.
彼は学生です。彼は学業を終えたら、記者になりたいと思っています。

We live in an old house near the station.
私達は、駅の近くの古い家に住んでいます。

What is the name of the director of the film we saw last night ?
私達が昨夜見た映画の監督の名前は何ですか?

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる冠詞の使い分け

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

I want a book.
本が欲しい。

Which one do you want ?
どれが欲しいの?

I want that one.
あの本が欲しい。

Which one ?
どれのこと?

I want the blue one.
青いやつ。

OK.
分かった。

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Q. この記事の要点は?

A. 「a / an」と「the」の意味の違いでした。

  • a /an … ある1個のもの
  • the … 特定の1個のもの

まずは、この意味の違いを理解しておきましょう。

その上で、名詞の前に付け忘れることのないよう、
気をつけることが大切です。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
英会話に割く時間がない方は、
この参考書で、一人でも英会話の練習が出来るはずです

次回の文法解説は?

「the」の使い方について、詳しく見てみようと思います。

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この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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