固有名詞の前に「the」を付ける?付けない? 英語文法解説 初級編 part 73

文法解説-初級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第73回:固有名詞(もの等の名前)の直前に
「the」を付けるか、付けないか。

今回は、固有名詞の前に
「the」を使うか、使わないかを確認します。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

theを付ける時と付けない時の区別のまとめ画像
 

Q. 1つのものしかないなら、とりあえず、
「the」を付ければ良いんじゃないの?

A. 1つのものしかないからといって、
「the」を付ければ良いという訳ではありません。

特に、固有名詞(ものの名前等)は、確かに1つしかありませんが、
「the」を付けるものと、そうでないものがあります。
「the」を使う時と、そうでない時をそれぞれ確認してみましょう。

「the」を使う時

  • 名前に、「共和国(republic)・州(state)・王国(kingdom)」がある時。
    →・the Czech Republic / ・the United States of America など
  • 複数形の’-s’が付く「国・島・山」
    → the Netherlands / ・the Philippines / ・the Alps など
  • 「海や川」の名前
    → the Pacific Ocean / ・the Amazon / ・the Nile / ・the Rhine
  • 多くの「ホテル/博物館/劇場」の名前
    → the National Theater / ・the Science Museum
  • the + 名詞/方角 + of …の表現のとき
    → the Great Wall of China / ・The Tower of London / ・the south of Japan

「the」を使わない時

  • 場所の名前
    →France / Tokyo / South America など
  • 「通り・広場」の名前
    →Highfield Road / Times Square など
  • 「空港・駅・その他重要施設」の名前と大学名
    →Victoria Station / Kennedy Airport / Harvard University など

それぞれ、固有名詞の前に「the」を付けるかどうか。ということなので、
その通りに覚えてしまうことが大切かもしれません。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

The Andes are mountains in South America.
アンデス山脈は南アメリカにある山々です。

The Alps are mountains in Central Europe.
アルプス山脈は、中央ヨーロッパにある山々です。

Belgium is smaller than the Netherlands.
ベルギーは、オランダより小さい。

We stayed at the Park Hotel in Hudson Road.
私達は、ハドソン通りにあるパークホテルに滞在した。

How far is it from Trafalgar Square to Victoria Station ?
トラファルガー広場から、ビクトリアステーションまで、
どれくらいの距離がありますか?

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かるtheの使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

Excuse me. Please tell me how to get to Tokyo Station ?
東京駅には、どのように向かえばよいか教えてくれませんか?

Sure.
いいですよ。

First, turn right at the corner of this street.
and, turn left at the movie theater.
You’ll see…
まず、この通りの角を右に曲がって、
映画館を左にいって、そうすると、…

OK. Thanks. I’ll check the map later.
ありがとうございます。後で地図も見てみます。

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Q. この記事の要点は?

A. 固有名詞の前に「the」を付けるかどうかを確認しました。

「the」を付けるかどうかについては、「言い回し」になるので、
このように「the」を使うんだ。と理解し、
「the」を付ける時と、そうでない時を
判断できるようにしましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
英会話に割く時間がない方は、
この参考書で、一人でも英会話の練習が出来るはずです

次回の文法解説は?

「あれ・これ・あれら・それら」を英語で使い分ける。

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この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

 

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