「〇〇ほど〜ではない」を表現する方法 英語文法解説 初級編 part 89

文法解説-初級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第89回:同じくらいではないことを伝える方法

同じくらいではないことを伝える時には、「-er」などを使わずに、
別の表現を使う必要があります。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

比較表現のまとめ画像
 

Q. 「〇〇ほど〜ではない」を表す方法は?

A. 「not as … as」という表現を使います。

「not as … as」の取扱説明書

基本的な使い方
  • I don’t play baseball as often as you.
    (私は、あなたほど野球をしません。)
  • This book is not as expensive as that one.
    (この本はあの本よりも高くありません。)

上記の例文のように、「as」と「as」の間は、
「more」や「-er」を付けることはありません。
意味に応じて、単語を当てはめるようにしましょう。

「not as … as」を活用した表現
  • not as much + 不可算名詞 + as ~
    :〜ほどの、(不可算名詞)は、…ない
  • not as many + 可算名詞 + as ~
    :〜ほどの、(可算名詞)は、…ない
  • not as much as ~
    :〜程、…しない

このように、「as」と「as」の間に、
「much/many」を活用することもあります。

not as … as を、「… than」で表すと…
  • This book is not as expensive as that one.
    (この本はあの本よりも高くありません。)
    → That book is more expensive than this one.
    (あの本は、この本より高い)

どちらの文も、表している意味としては同じですが、
表現の仕方が違います。また、聞き手の印象が多少異なるので、
状況に応じて使い分けることが出来れば良いと思います。

not as … as の後に、「人」を続ける時は…
  • He isn’t as old as her.
    (彼は彼女ほど歳をとっていない。)
  • He isn’t as old as she is.

このように、「as」の後に「人」を」続ける際には、
人称代名詞の目的格か、「主語+動詞」の形を作るようにしましょう。

「同じくらい」だということを伝えたい時には…

  • the same as …
    :…と同じくらい

このように、「the same」という言葉を使いましょう。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

I didn’t get up as early as you did.
私はあなたほど早く起きない。

I don’t go out as much as you.
私はあなたほど外出しない。

He doesn’t work as hard as me.
彼は私ほど一生懸命働いていない。

I have the same hobby as her.
私は彼女と同じ趣味を持っている。

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる比較表現の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

I’m not as fat as him. My weight is the same as others.
私は彼ほど太ってない。自分の体重は他の人と同じだ。

I don’t exercise as much as you, but I’m as healthy as you are.
私はあなたほど運動をしないけど、あなたと同じくらい健康だ。

He says the same thing, but you are heavier than he is.
彼も同じことを言っているけど、君のほうが彼より重いよね。

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Q. この記事の要点は?

A. 「not as … as」が表す意味を確認しました。

物事を比べる時の表現の1つになるので、
比べ方の表現の幅を増やしておきましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
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次回の文法解説は?

「〇〇が一番〜」を表現するには?

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この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

 

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