「so」と「such」の違い 英語文法解説 中級編 part 102

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第102回:「so」と「such」を使い分ける。

どちらも似たような意味で使われる言葉ですが、
実は、使い方が異なります。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

「so」と「such」の違いのまとめ画像

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Q. 「so」と「such」は、どう使い分ける?

A. 「so」と「such」は、それぞれ、
後に続ける言葉が違います。

これら、2つの言葉の違いをよく確認してみましょう。

「so」の場合

  • so + 形容詞/副詞
    →「so」の後には、形容詞や副詞を続ける。
    ex) so nice / so quickly
  • 意味を強める、強調するときに「so」を使う。
    ex) It’s difficult to understand him because he talks so quietly.
    (彼は本当に静かに喋るから、話を理解することが大変だ。)
  • 「so 〇〇 that ~:とても〇〇だから〜」という表現ができる。
    (「that」は省略することも出来る。)
    ex) I was so tired that I fell asleep in the armchair.
    (とても疲れていたから、イスで寝てしまった。)
  • 「so」を「〇〇のような」とか、「こんなに」の意味で使える。
    ex) I don’t usually get up so early.
    (普段はこんなに早く起きない。)
  • 「so long:長い間」
    「so far:こんなに遠く」
    「so much/so many:こんなに多く」
    といった表現が出来る。

「such」の場合

  • 「such + 名詞」
    →「such」の後には名詞を続ける
    ex) such a story
  • 「such + 形容詞 + 名詞」のように、
    形容詞と名詞を続けることも出来る。

    ex) such nice people
    ※ 名詞が1個(単数)なら、「such a 〇〇」のように、
    「a」が必要になる。
  • 意味を強める、強調するときに「such」を使える。
    ex) We had such a good time
    (私達は本当に良い時間を過ごした。)
  • 「such 〇〇 that …:とても〇〇だから…」と使うことも出来る
    (「that」は省略出来る。)
    ex) It was such nice weather that we spent the whole day on the beach.
    (本当に良い天気だったから、一日中浜辺で過ごした。)
  • 「such」を「〇〇のような」とか、「そんな」の意味で使える。
    ex) How can you say such a thing ?
    (何でそんなことを言えるの?)
  • 「そんな〇〇は無い」は「no such」で表せる。
    ex) There is no such word.
    (そんな単語は無い。)
  • 「such a long time…:こんなに長い間」
    「such a long way:こんなに長い道のり」
    「such a lot (of):こんなにたくさんの」
    といった表現が出来る。

例文と合わせて、「so」と「such」それぞれの違いを確認してみましょう。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • Everything is so expensive these days, isn’t it ?
    (最近は何もかもが本当に高いよね?)
  • It was such a boring movie that I fell asleep while I was watching it.
    (本当に退屈な映画だったから、見ている時に寝てしまった。)
  • The food at the hotel was so awful. I’ve never eaten such awful food.
    (ホテルの料理は酷かった。あんな酷い料理は食べたこと無い。)
  • I was so tired that I couldn’t keep my eyes open.
    (本当に疲れていたから目を開けていることも出来なかった。)
  • I’ve got such a lot to do that I don’t know where to begin.
    (本当にたくさんすべきことがあるから、
    どこから始めればいいか分からない。)
  • I was so surprised I didn’t know what to say.
    (本当に驚いたから、何を言うべきか分からなかった。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる「so」と「such」の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

I can’t do such a difficult task in such a short time.
(そんな難しい問題をそんな短い時間では出来ないよ。)

Oh, can’t you? I don’t even think that this is a difficult task.
(出来ないの?これが難しいなんて思ったことも無かったよ。)

It’s so difficult for me that I can’t do it like you.
(自分にとっては本当に難しいから君のようには出来ないよ。)

How about finding your own way of dealing with the task?
I think there are so many methods to tackle it too.
(自分なりの取り組み方を探してみたら?
問題の対処法はたくさんあると思うよ。)

I’ve already been doing it, but it also takes so much time for me.
(もう試しているんだけどね、それでも時間がかかるんだ。)

I … am so sorry I can’t understand your situation.
(うん…、ごめん。その状況は理解できないや。)

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Q. この記事の要点は?

A.「so」と「such」の違いを確認しました。

後ろにどんな言葉を続けるのかが異なるので、
違いを理解しながら、使い分けられるようにしましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
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次回の文法解説は?

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すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
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