第102回:「so」と「such」を使い分ける。
どちらも似たような意味で使われる言葉ですが、
実は、使い方が異なります。
Q. この記事で、一番大事なことって何?
A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。
いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。
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Q. 「so」と「such」は、どう使い分ける?
A. 「so」と「such」は、それぞれ、
後に続ける言葉が違います。
これら、2つの言葉の違いをよく確認してみましょう。
「so」の場合
- so + 形容詞/副詞
→「so」の後には、形容詞や副詞を続ける。
ex) so nice / so quickly - 意味を強める、強調するときに「so」を使う。
ex) It’s difficult to understand him because he talks so quietly.
(彼は本当に静かに喋るから、話を理解することが大変だ。) - 「so 〇〇 that ~:とても〇〇だから〜」という表現ができる。
(「that」は省略することも出来る。)
ex) I was so tired that I fell asleep in the armchair.
(とても疲れていたから、イスで寝てしまった。) - 「so」を「〇〇のような」とか、「こんなに」の意味で使える。
ex) I don’t usually get up so early.
(普段はこんなに早く起きない。) - 「so long:長い間」
「so far:こんなに遠く」
「so much/so many:こんなに多く」
といった表現が出来る。
「such」の場合
- 「such + 名詞」
→「such」の後には名詞を続ける
ex) such a story - 「such + 形容詞 + 名詞」のように、
形容詞と名詞を続けることも出来る。
ex) such nice people
※ 名詞が1個(単数)なら、「such a 〇〇」のように、
「a」が必要になる。 - 意味を強める、強調するときに「such」を使える。
ex) We had such a good time
(私達は本当に良い時間を過ごした。) - 「such 〇〇 that …:とても〇〇だから…」と使うことも出来る
(「that」は省略出来る。)
ex) It was such nice weather that we spent the whole day on the beach.
(本当に良い天気だったから、一日中浜辺で過ごした。) - 「such」を「〇〇のような」とか、「そんな」の意味で使える。
ex) How can you say such a thing ?
(何でそんなことを言えるの?) - 「そんな〇〇は無い」は「no such」で表せる。
ex) There is no such word.
(そんな単語は無い。) - 「such a long time…:こんなに長い間」
「such a long way:こんなに長い道のり」
「such a lot (of):こんなにたくさんの」
といった表現が出来る。
例文と合わせて、「so」と「such」それぞれの違いを確認してみましょう。
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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?
A. 例文を何個か書いておきます。
- Everything is so expensive these days, isn’t it ?
(最近は何もかもが本当に高いよね?) - It was such a boring movie that I fell asleep while I was watching it.
(本当に退屈な映画だったから、見ている時に寝てしまった。) - The food at the hotel was so awful. I’ve never eaten such awful food.
(ホテルの料理は酷かった。あんな酷い料理は食べたこと無い。) - I was so tired that I couldn’t keep my eyes open.
(本当に疲れていたから目を開けていることも出来なかった。) - I’ve got such a lot to do that I don’t know where to begin.
(本当にたくさんすべきことがあるから、
どこから始めればいいか分からない。) - I was so surprised I didn’t know what to say.
(本当に驚いたから、何を言うべきか分からなかった。)
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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?
A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。
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補足:イラストの日本語訳
I can’t do such a difficult task in such a short time.
(そんな難しい問題をそんな短い時間では出来ないよ。)
Oh, can’t you? I don’t even think that this is a difficult task.
(出来ないの?これが難しいなんて思ったことも無かったよ。)
It’s so difficult for me that I can’t do it like you.
(自分にとっては本当に難しいから君のようには出来ないよ。)
How about finding your own way of dealing with the task?
I think there are so many methods to tackle it too.
(自分なりの取り組み方を探してみたら?
問題の対処法はたくさんあると思うよ。)
I’ve already been doing it, but it also takes so much time for me.
(もう試しているんだけどね、それでも時間がかかるんだ。)
I … am so sorry I can’t understand your situation.
(うん…、ごめん。その状況は理解できないや。)
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Q. この記事の要点は?
A.「so」と「such」の違いを確認しました。
後ろにどんな言葉を続けるのかが異なるので、
違いを理解しながら、使い分けられるようにしましょう。
文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
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参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
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次回の文法解説は?
「enough」と「too」を使い分ける。
この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。
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