日本語の「それなりに」英語でどう言う? 英語文法解説 中級編 part 104

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第104回:「とても」よりは少ないけど「少し」よりは多いことを表す

日本語のニュアンスだと、「それなりに」を表す
便利な言葉について確認します。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

「それなりに」を表す英語表現のまとめ画像

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Q. 日本語で「それなりに」を英語にすると、どんな表現になる?

A. quite / pretty / rather / fairly
で表せます。

それぞれの言葉の使い方を確認してみましょう。

基本的な使い方

  • quite / pretty / rather / fairly + 形容詞(副詞)

「quite / pretty rather / fairly」といった言葉は、
とても多いわけでは無いけれど、「少し」という訳でもないことを表します。
つまるところ、「それなりに」です。

また、「pretty」については、口語的な表現になります。
プライベートで活用するようにしましょう。

「quite」を使った表現
  • quite a/an + 名詞
    ex) It was quite a surprise. (本当にビックリした)
  • quite a lot (of) …
    ex) There were quite a lot of people at the meeting
    (会議には本当に多くの人がいた)
  • quite like (enjoy) …
    ex) I quite like tennis, but it’s not my favorite sport.
    (テニスはまぁまぁ好きだけど、お気に入りのスポーツではない。)

また、「quite」は「本当に」とか「完全に」の意味で使われることもあります。
その際には、以下の形容詞と一緒に使われることが多いです。

  • sure / right / true / clear / impossible
  • different / incredible / amazing
  • certain / wrong / safe / obvious / unnecessary / extraordinary

補足ではありますが、
「not quite」とすることで、
「完全ではない・全く」といった意味を表すこともできます。

「rather」について
  • 「rather」は基本、「ネガティブな事柄」に使う
  • 「ポジティブな事柄」に使う時は、驚きを表す。
「fairly」について

「fairly」は「quite / rather / pretty」より意味合いが弱く、
日本語だと、「若干」くらいのニュアンスになるでしょう。

例文を確認しながら、言葉のニュアンスを見てみましょう。

---

 

Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • I’m quite hungry. Is there anything to eat?
    (それなりにお腹が空いているんだけど、何か食べ物ある?)
  • I didn’t expect her to contact me. I was quite surprised when she phoned.
    (彼女が自分に連絡してくるとは思わなかった。
    電話してきた時は本当にビックリした。)
  • I enjoyed the film, but it was rather long.
    (映画は楽しかったけど、ちょっと長かった。)
  • It’s quite cold. You’d better wear your coat.
    (それなりに寒いから、コートを来たほうが良いよ。)
  • I couldn’t believe it. It was quite incredible.
    (それを信じられなかったよ。本当に凄かったんだから。)
  • We see each other fairly often, but not as often as we used to.
    (私達はそれなりによく会うんだけど、昔ほどではない。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる便利表現の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

Hey, I found quite an interesting project.
(ねぇ、ちょっとおもしろそうな事業を見つけたんだ。)

Oh, really? What’s that? Let me know about it.
(へぇ。どんな事業?ちょっと教えてよ。)

Well, actually we need to pay a little money to join,
but we could have a lot of experience.
(実は、参加するにはちょっとお金を払わないといけないんだけど、
色々な経験ができるんだ。)

Well, I’d rather not join such a community.
(えっと、そういったコミュニティには入りたくないかな。)

Why not? I think it’s pretty fascinating for everyone.
(なんで?皆にとってかなり魅力的だと思うけど。)

I think you should doubt every piece of information you see for the first time.
(初めて見る全ての情報は疑うべきだと思うけどなぁ。)

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Q. この記事の要点は?

A. 一言で意味を付け加えられる便利な表現を確認しました。

微妙なニュアンスを付け加えることができるので、
使えるようになると、より正確に自分の気持ちを
伝えられるようになると思います。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
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次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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