使えれば英会話が楽になる熟語表現④ 英語文法解説 中級編 part 132

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第132回:「動詞+前置詞」の形を作る熟語「to/at」編

今回は、「動詞+前置詞」の形を作る熟語を確認します。
今回使う前置詞は、「to」と「at」です。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

熟語表現一覧

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Q. 今回の熟語、覚えるコツはある?

A. 「to」の、どこかへ向かっている様子だったり、
「at」の場所を指すイメージを
理解していると分かりやすいです。

「動詞+to」の形を作る熟語

  • talk/speak to + 人:人に話しかける
    ex) Who was that man you were talking to?
    (あなたが話しかけていたあの男性は誰?)
  • listen to … :…を聞く
    ex) We spent the evening listening to music.
    (私達は音楽を聞いて夕方を過ごす。)
  • apologize to + 人 (for …):…のことで、人に謝る
    ex) They apologize to me for what happened.
    (彼らは、起こってしまったことについて、私に謝った。)
  • explain … to + 人:…を人に説明する
    ex) Can you explain this word to me?
    (この言葉を私に説明出来ますか?)
  • explain/describe (to + 人) + what/how/why…
    :何が(どのように・なぜ)…なのか人に説明する
    ex) Let me describe to you what I saw.
    (自分が見たことを説明させて下さい。)
「to」を続けない動詞もある。
  • phone/call/e-mail/text + 人
    :人に電話・メールをする
    ex) I called the airline to cancel my flight.
    (私は自分の航空券のキャンセルをするために電話をした。)
  • answer + 人(もの):人(もの)に答える
    ex) He refused to answer my question.
    (彼は私の質問に答えることを拒否した。)
  • ask + 人:人に尋ねる
    ex) Can I ask you a question?
    (質問をしてもよろしいですか?)
  • thank + 人 + (for …):人に感謝する
    ex) He thanked me for helping him.
    (彼を助けたことに対して、彼は私に感謝した。)

「動詞+at」の形を作る熟語

  • look/stare/glance at … (have a look/take a look at)
    :…を見る・じっと見る・ちらっと見る
    ex) Why are you looking at me like that?
    (あなたはなんでそんな風に私を見ているの?)
  • laugh at …:…を笑う
    ex) I look stupid with this haircut. Everybody will laugh at me.
    (この髪型変だよね…皆私を笑うだろうなぁ…)
  • aim/point (…) at 〜:…を〜に向ける
    ex) Don’t point that knife at me. It’s dangerous.
    (そのナイフを私に向けないで。危ないから。)

「to」を続けるか「at」を続けるかで意味が変わるもの

  • shout at + 人:(怒っているとき)人に怒鳴る
    ex) He got very angry and started shouting at me.
    (彼は激怒して私に向かって怒鳴り始めた。)
  • shout to + 人:(他の人が聞こえるように)叫ぶ
    ex) He shouted to me from the other side of the street.
    (彼は道の反対側から私に向かって叫んだ。)
  • throw … at 〜:(〜にぶつけるために)投げる
    ex) Somebody threw an egg at the minister.
    (誰かが大臣に向かって卵を投げた。)
  • throw … to + 人:(人が取れるように)放り投げる
    ex) She shouted ‘Catch’ and threw the keys to me from the window.
    (彼女は「取って!」と声を上げ、私に向かって窓から鍵を投げた。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる熟語の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

I don’t want to talk to him anymore! He doesn’t understand me at all.
(もう、彼と話したくもない。私のことを全然分かってくれない。)

Again? What happened this time?
(また?今度は何?)

Well, I tried to help him with his problems by giving him advice,
but he didn’t follow it.
(彼の抱える問題を助けようとアドバイスをしたんだけど、
全然言うことを聞かないんだ。)

Your advice might have been too complex for him to understand.
(彼にとっては君のアドバイスが難しすぎたのかもしれないよ?)

I doubt that. It seemed like he didn’t pay attention to me at all.
(それはない。彼は全然集中して聞いてない感じだった。)

In that case, it’s pointless to give him any more advice.
(それなら、これ以上彼にアドバイスをするのは無駄だね。)

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Q. この記事の要点は?

A. 熟語表現を確認しました。

「to」と「at」を使い分けることで、意味が変わる単語もあるので、
意味の違いをしっかり区別しておきましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
英会話に割く時間がない方は、
この参考書で、一人でも英会話の練習が出来るはずです

次回の文法解説は?

「動詞+前置詞」の形(「about/for/of/after」を使う熟語)

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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