使えれば英会話が楽になる熟語表現⑨ 英語文法解説 中級編 part 137

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第137回:そもそも熟語ってなんだろう?

熟語の使い方と合わせて、「熟語とは何か?」を確認します。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

熟語とは何か?の解説画像

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Q. そもそも、熟語って何だ?

A. 「動詞+前置詞」の形を作っているものです。

では、まずは、どんな前置詞を活用するのかを確認してみましょう。

熟語を作る時に、よく使われる前置詞

  • in / out / on / off / up / down / away / back
    by / through / about / along / over / forward
    round (around)

動詞と、これらの前置詞を組み合わせることで、
「熟語」を作ることが出来ます。

  • get on:乗る
    ex) The bus was full. We couldn’t get on.
    (バスは満員だった。私達は乗れなかった。)
  • drive off:走り去る
    ex) A woman got into the car and drove off.
    (女性は車に乗り、走り去った。)
  • come back:帰ってくる
    ex) She is leaving tomorrow and coming back on Saturday.
    (彼女は明日出発し、土曜日に帰ってくる予定だ。)
  • turn round:振り向く
    ex) When I touched him on the shoulder, he turned round.
    (私が彼の肩に触れると、彼は振り向いた。)

これらのように、「動き」を表す動詞に前置詞を合わせることで、
熟語を作ったり、

  • break down:壊れる
    ex) Sorry, I’m late. The car broke down.
    (遅れました。車が壊れてしまって。)
  • look out:気をつける
    ex) Look out! There’s a car coming.
    (気をつけて。車が来てるよ。)
  • take off:離陸する
    ex) I was nervous as the plane took off.
    (飛行機が離陸するにつれて、緊張していった。)
  • get on:うまくいく・なんとかする
    ex) How was the exam? How did you get on?
    (試験はどうだった?うまくいった?)
  • get by:うまくいく・なんとかする
    ex) My French isn’t very good, but it’s enough to get by.
    (自分のフランス語は上手くないけど、十分なんとかなる。)

こういった熟語のように、
前置詞が特別な意味を付け加えることもあります。
また、

  • Why did you run away from me?
    (なぜあなたは私から逃げるの?)
  • You’re walking too fast. I can’t keep up with you.
    (歩くのが早すぎます。追いつけません。)
  • We looked up at the plane as it flew above us.
    (飛行機が私達の頭上を飛んでいたので、上を見上げた。)
  • Are you looking forward to your trip?
    (旅行が楽しみですか?)

このように、熟語の後に、更に前置詞を続けることもあります。
つまり、「熟語+前置詞」の形になることもあるので、
気をつけることが大切です。

「熟語」と「目的語」の位置

場合によっては、熟語に対する目的語をとる時があります。
その目的語の位置が、2通りあるので、見てみましょう。

  • I turned on the light.
    I turned the light on.
    (私は電気を付けた。)
  • Don’t throw away this box.
    Don’t throw this box away.
    (この箱を捨てないで。)
  • Don’t wake up the baby.
    Don’t wake the baby up.
    (赤ちゃんを起こさないで。)

もし、この目的語が、代名詞(it/them/her など)の場合には、語順は、
turn it on」「throw it away」「wake her up
のようにしかならないので、注意しましょう。

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる熟語の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

I don’t want to talk to my boss anymore. I can’t respect him at all.
(もう、上司と話したくない。全く尊敬できないし。)

I know. He can’t do his job properly, so everyone looks down on him.
(それな。自分の仕事もしないし。皆、軽蔑してるよ。)

Why does he create meaningless tasks and do them?
(彼はなんで無意味な仕事を生み出してはそれをしてるんだろう?)

I don’t know. Maybe he doesn’t understand what is essential for his job.
(知らない。自分の仕事のうち、重要なことを理解してないんじゃない?)

I hope that he will be let go someday.
(いつかクビになればいいのに。)

You shouldn’t say that, but I can’t help looking forward to it a little.
(それを言うべきではないけど、ちょっとそうなってほしいとも思う。)

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Q. この記事の要点は?

A. 「熟語とは何か」について確認しました。

目的語に代名詞が使われた時の語順に注意して、
実際に使えるように、練習を行うことが大切です。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
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次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
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イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
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