第１５回：過去完了形の文の作り方や意味について
今回は、現在完了形ではなく、過去完了形について解説します。
何が「過去」なのか、また、どのような意味なのかを
理解することが大切です。
Q. この記事で、一番大事なことって何？
A. 大事なことを、１枚の画像にまとめました。
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Q. 過去完了形の文は、どうやって作る？
A. 「had + 過去分詞」の形を作りましょう
「have(現在形)」が、「had(過去形)」となり、
「had + 過去分詞」の文の形で、過去完了形となっています。
では、その意味を確認してみましょう。
過去完了形の表す意味とは？
まずは、過去完了形の文の意味を考える前に、
過去形の文を見てみましょう。
- I saw a movie.
(私は映画を見た。)
なんてことない過去形の文です。
昔、映画を見たということが分かります。
では、次の文ではどうでしょうか。
- I saw a movie, but he had already seen that movie.
(私は映画を見た。けれど、彼はもう既にその映画を見たことがあった。)
自分が見たときよりも前の、どこかのタイミングで、
彼は、その映画を見ていたようです。
このように、過去完了形は、
「過去のある時までの間に、何かをしていたこと」を表します。
多少、言い換えると、
「マンガで言うところの、過去回想編で使われる表現。」
といった感じです。
現在完了形と過去完了形の違い
- 現在完了形
：今までの間に、〇〇している
：今までずっと〇〇している - 過去完了形
：昔、過去のある時までの間に〇〇していた
：過去のある時まで〇〇していた
このように、現在完了形と過去完了形は、
「いつまでの間なのか」で使い分けられます。
「今までの間」なら、現在完了形、
「過去のある時までの間」なら、過去完了形です。
過去形と過去完了形の違い
- 過去形
：過去の「ある時だけ」を表す - 過去完了形
：過去の「ある時までの間に起こっていたこと」を表す
言葉だけだと、イメージしにくい部分もあると思うので、
例文も合わせて確認を進めてみましょう。
---
Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの？
A. 例文を何個か書いておきます。
At first he thought he had done the right thing,
but he soon realized that he had made a big mistake.
(最初は、彼は正しいことをしていたと思ったけれど、
まもなく、大きな間違いを犯していたことに気づいた。)
It was nice to see her again after such a long time.
I hadn’t seen her for five years.
(しばらくしてから、彼女にまた会えて良かった。
それまで、５年間彼女に会っていなかった。)
Last year I went to France. It was my first time there.
I had never been there before.
(去年私はフランスへ行った。それが初めてのフランス旅行だった。
それまで、フランスには行ったことがなかった。)
I was driving along the road when I saw a car which had broken down,
so I stopped to help.
(故障した車を見た時、私は車を運転していた。
なので、手助けするために、車を止めた。)
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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの？
A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。
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補足：イラストの日本語訳
Your friend isn’t with you today. What happened ?
(今日は友達と一緒じゃないんだね。何かあったの？)
She had gone to school when I was eating breakfast.
(彼女は、私が朝ごはんを食べていたときに学校に向かってたよ。)
Hi, I want to know where she is.
(ねぇ、今、彼女がどこにいるか知りたいんだけど…)
She has already gone to the next class.
(彼女ならもう、次の授業に向かったよ。)
Is she still here ?
(彼女ってまだいる？)
She went home immediately after the school was over.
(彼女なら、学校が終わった後すぐに家に帰ったよ。)
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Q. この記事の要点は？
A. 過去完了形の文の作り方と意味を確認しました。
過去完了形の文を使って表すことが出来ることを、よく確認し、
正確に、過去を回想することが出来るようにしましょう。
文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること！
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
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次回の文法解説は？
過去完了進行形について、確認を行います。
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