過去完了進行形とは? 英語文法解説 中級編 part 16

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第16回:過去完了進行形の文の作り方や、その意味について

今回は、過去完了進行形という文法について、
文の作り方や、その意味、また、
使える場面について解説を進めてみようと思います。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

現在完了、過去完了などの意味の違いのまとめ画像

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Q. 過去完了進行形の文はどうやって作る?

A. 「had + been + 動詞ing」です

現在完了進行形は、「have + been + 動詞ing」でしたが、
過去完了進行形は、「had + been + 動詞ing」になっています。

つまり、完了形の文は、「have」を「had」に変えることで、
時制を変えている
というわけです。

過去完了進行形は、どんな意味?

  • 昔に起こった出来事までの間にしていたことを表す

言葉だけだと、分かりにくいと思うので、
1つ、例を見てみましょう。

We had been playing soccer for about an hour when it started to rain.
(私達は、雨が降り始めたときまで、約1時間程サッカーをしていた。)

この例では、
昔に起こった出来事=「雨が降った」となっています。
その時までにしていたこと=「サッカーをしていた」という訳です。

過去完了進行形は、過去形の文と一緒に使われ、
「その時まで〇〇していた」と、
過去を回想する際に使われます。

現在完了進行形と過去完了進行形の違いは?

  • 現在完了進行形
    →今までの間にしていること。(今も続いている)
  • 過去完了進行形
    →昔のある時までの間にしていたこと。

文字通り、時制(いつのことなのか)が異なるので注意しましょう。

過去進行形と過去完了進行形の違い

  • 過去進行形
    →その時〇〇していた
    (昨日勉強していた)
  • 過去完了進行形
    →その時までの間〇〇していた
    (昨日は、夕方から寝るまでの間、勉強していた。)

過去のある一点のみを示しているのが、過去進行形に対し、
「過去のある時まで」という期間を表すのが過去完了進行形になります。

進行形にできない動詞を使って、
過去完了進行形など、進行形の文を作ることは出来ないので、
気を付けるようにしましょう。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

He was sitting on the ground. He was out of breath.
He had been running.
(彼は地面に座っていた。息も切れていた。
彼はその時まで走っていた)

When I arrived, she was waiting for me.
She was annoyed because I was late and
she had been waiting for a long time.
(自分が到着した時、彼女は私を待っていた。
彼女は怒っていた。なぜなら、私は遅刻をして、
彼女は長い間待っていたからだ。)

She was disappointed when she had to cancel her
holiday. She had been looking forward to it.
(旅行の予定をキャンセルしなければいけなかった時、
彼女はがっかりしていた。彼女はずっと休暇を楽しみにしていた。)

When I got home, my brother was sitting in front of the TV.
He had been watching a film.
(私が家に帰ったとき、兄弟はテレビの前に座っていた。
映画をずっと見ていたのだろう。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる過去完了進行形の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

What were you doing when I called you yesterday?
(私が電話した時何してたの?)

I had been watching TV for an hour. How about you ?
(1時間くらいテレビを見ていたよ。電話するまで何してたの?)

I tried studying, but actually I‘d been using my smartphone all night.
(勉強しようとしたんだけど、実際は夜ずっとスマホを使ってた。)

I see. That’s why you called me.
(なるほどね。だから電話したんだ。)

Didn’t you tell me a lie? You told me one before, didn’t you?
(嘘ついてないよね?前にもこんな風に嘘ついてなかったっけ?)

No, I didn’t.
(そんなことナイよ。)

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Q. この記事の要点は?

A. 過去完了進行形の文の作り方を確認しました。

過去の回想をする時に使われる表現という
イメージを持っておくと良いと思います。
実際に、こういった表現も使えるように、
練習を積み重ねましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
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次回の文法解説は?

「have」という動詞について

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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