「if」や「wish」を使って出来ること 英語文法解説 中級編 part 39

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第39回:仮定法過去を使って表せることの幅を広げる

前回、「if + 主語 + 動詞の過去形」の形の文の意味を確認しましたが、
今回は、この形を活用して表せることを確認してみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

仮定法過去を使った表現のまとめ画像

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Q. そもそも、「if + 主語 + 動詞の過去形」は何を表していたっけ?

A. 「もし、今、〇〇なら…」と空想を広げていました

今回は他にも、この型を使って表せることについて解説します。

「wish」を使って、後悔や願望を表す

  • wish + 主語 + 動詞の過去形
    :今、〇〇ならなぁ
    ex) I wish it didn’t rain so much.
    :雨があまり降らなければいいなぁ。

上記のように、「今、〇〇していたら…」ということを、
「wish」を使って表すことが出来ます。

「if + 主語 + was/were」を使う

「if + 主語 + be動詞の過去形」の形では、
be動詞の過去形は、「were」がよく活用されます。
「was」が使えない訳ではありませんが、よく使われるのは、「were」です。

ex) If I were you, I wouldn’t buy that coat.
:もし、私があなたなら、そのコートは買いません。
このように、「自分があなたの立場なら…」
ということを表すときにも使える表現です。

「could」はいろんな場面で活用できる

  • could
    :would be able to~
    :was/were able to~

上記のことを表す時に、「could」が使われます。

ex) He could get a better job if he could speak English.
→ He would be able to get a better job if he were able to speak English.
:もし彼が英語を話せたら、もっと良い仕事を得られるだろう。

「could」が使われることは多いので、理解を深めておきましょう。

---

 

Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

I would help you if I could, but I’m afraid I can’t.
(もし可能なら助けるんだけど、申し訳ないことに無理です。)

If I had the choice, I would live in the country.
(選択肢があるなら、田舎に住みたい。)

If I were you, I wouldn’t wait. I would go now.
(もし私があなたなら、待たないだろう。今すぐ出発します。)

I wish she were here.
(彼女が今ここにいればいいのに。)

I wish I didn’t have to get up early tomorrow.
(明日早く起きる必要がなければいいのに。)

I wish I were feeling better.
(もう少し体調が良ければいいのに。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる仮定法過去の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

If I knew he would betray me, I wouldn’t help him.
(彼が私を裏切ると知っているなら、彼を助けないと思う。)

I see.
(なるほど)

If I knew she didn’t like me, I wouldn’t say “I love you”.
(彼女が自分のことを好きではないと知っていれば、告白しないし。)

That’s not your fault.
(それは君のせいではないけどね。)

I wish I knew another person’s thoughts.
If I knew that, I wouldn’t need to worry about relationships with others.
(他人の考えが分かったらなぁ。もし分かったら、
人間関係を気にする必要無いのに。)

If you knew that, you couldn’t do anything because
truth might drive you to the depth of despair.
(もしそれが分かったとして、何も出来ないよ。
だって、真実は時として人を絶望の底に叩き落とすから。)

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Q. この記事の要点は?

A. 「wish」を活用したり、「be動詞の過去形」を使って、
仮定法過去の文を作りました。

それぞれ、どのようなことを表しているのかをよく確認し、
スムーズに文を作れるようになると、自分の心情を伝えることが
楽になると思います。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
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次回の文法解説は?

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イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
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