第４０回：仮定法過去完了の意味や文の作り方について解説します。
仮定法過去完了という言葉を聞くと、訳が分からなくなるかもしれませんが、
意味や、何を表しているかが分かると、理解しやすくなります。
Q. この記事で、一番大事なことって何？
A. 大事なことを、１枚の画像にまとめました。
いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。
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Q. 「仮定法過去完了」は何を表しているの？
A. 「もし昔〇〇だったら…」
と後悔や反省を表しています。
文の作り方等について、丁寧に確認してみましょう。
「仮定法過去完了」の文の作り方
復習として、仮定法過去の文の作り方と合わせて確認してみましょう。
- 仮定法過去：もし今〇〇なら、…するのに
：If + 主語 + 動詞の過去形, 主語 + 助動詞の過去形 + 動詞の原形 - 仮定法過去完了：もし昔〇〇なら、…したのに
：If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + 助動詞の過去形 + have + 過去分詞
助動詞の過去形には、「would/could/might」が活用できました。
仮定法過去では、「今〇〇なら、…するのに」の、「…するのに」を表す際に、
「助動詞の過去形 + 動詞の原形」の形を作っていました。
一方、仮定法過去完了で、「…したのに」を表す時には、
「助動詞の過去形 + have + 過去分詞」の形を作ります。
そうなると、if節では、「助動詞の過去形 + have + 過去分詞」で表す
「…したのに」よりも前に、「〇〇だったら」ということを考える必要があります。
なので、「If + 主語 + had + 過去分詞」の過去完了形が使われています。
この文の作り方を理解し、使えるようにするのは大変ですが、
繰り返して練習を行うことが大切です。
表現として…
「今〇〇なら、昔…だったのに」という表現はありえませんが、
- If + 主語 + had + 過去分詞, 主語 + 助動詞の過去形 + 動詞の原形
：昔〇〇だったら、今…なのに
上記のような表現を作ることは可能です。
合わせて理解しておきましょう。
「wish」の後で、「had + 過去分詞」を活用する
- wish + 主語 + 動詞の過去形
：今〇〇ならなぁ。 - wish + 主語 + had + 過去分詞
：昔〇〇していればなぁ
「wish」を使った表現についても、
文の作り方を理解した上で、使えるようになると、
表現の幅が広がると思います。
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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの？
A. 例文を何個か書いておきます。
If the weather had been better, we would have enjoyed the trip more.
(もし天気がよかったら、旅行をもっと楽しめたのになぁ。)
If I had been tired, I would have gone home earlier.
(もし疲れていたら、もっと早く家に帰ったよ。)
If you had had breakfast, you wouldn’t be hungry now.
(もし朝食を食べていたら、今お腹は減っていないはず。)
If I had had enough money, I would have got a taxi.
(もしお金があったら、タクシーに乗っていたよ。)
I wish I hadn’t eaten so much.
(あんなに食べなければ良かった)
I wish I had learned to play a musical instrument.
(楽器を学んでいれば良かった。)
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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの？
A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。
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補足：イラストの日本語訳
If I had established a good relationship with my parents,
I could have talked about my concerns with them.
(もし自分の親と良好な関係だったら、
親に悩みを相談出来たかもなぁ。)
I’m sorry to hear that.
(そうかぁ。大変だったね。)
I wish I had been in a good environment.
(良い環境にいたらなんて思うよね。)
That wasn’t your fault either.
(まぁ、君の過ちではないよね。)
If I hadn’t had such an experience, I would live more happily.
(もしそんな経験をしていなければ、きっと幸せなんだろうけど。)
You don’t need to think such a thing.
Just change what you can change.
(そんなことを考える必要はないよ。
変えられることを変えよう。)
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Q. この記事の要点は？
A. 「仮定法過去完了」の文の作り方を確認しました。
仮定法過去の文の作り方と見比べると、
仮定法過去完了の文の作り方も分かりやすくなる部分があると思います。
違いを丁寧に確認しながら、意味なども覚えてしまいましょう。
文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること！
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
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次回の文法解説は？
「wish」を使った表現について
この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。
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