間接話法について深く知る 英語文法解説 中級編 part 48

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第48回:間接話法を使う時の細かいルールや表現を確認します。

「say」と「tell」の使い分けなども含めて、
間接話法に関する知識を深めましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

間接話法の表現のまとめ画像

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Q. 間接話法の「that」以下は、絶対過去形じゃないとダメ?

A. 過去形にしなくても良い場面もあります。

もちろん、過去形を使って表しても良いのですが、
どんな時に、過去形にしなくてもいいのかを確認してみましょう。

間接話法で「that」以下を過去形にしなくても良い時とは…

  • ある状況が、何かを言った時と変わっていない場合は、
    間接話法の「that」以下を過去形にしなくてもいい。
    ex) He said that his new job is boring.
    (彼は、新しい仕事が退屈だと言った。)

上記のように、「退屈だと言った時」と、「今の状況」が変わっていない場合は、
間接話法の「that」以下を、過去形にする必要がありません。
(もちろん、過去形を使って表すことも出来ます。)

一方で、「何かを言った時」と、「現在の状況」が異なる場合は
間接話法の「that」以下を過去形
にしないといけません。
ex) She said you were in the hospital. Why are you in the library now?
(彼女は、あなたは病院にいたって言っていたけど、何でいま図書館にいるの?)

「say」と「tell」の違い

  • told + 人 + that …
  • said + that …
  • said + 〇〇 + to + 人

語順からも分かる通り、
「tell」を使う場合は、直後に「人」を置く必要があります。
つまり、「tell」を使うと、「誰に、何を言ったのか」を表すことが出来ます。

「say」を使っても、「誰に、何を言ったのか」を表すことは出来ますが、その際、
「主語 + said + 〇〇 + to + 人」のように、語順が変わるので注意が必要です。

ex) He said goodbye to me.
(彼は私にさよならと言った。)

「tell」・「ask」を使った間接話法の文では、
「that」を使わないこともある

  • 主語 + tell / ask + 人 + to + 動詞の原形
    ex) The doctor told me to drink plenty of water.
    (医者は私にたくさん水を飲むようにと言った。)

「tell」や「ask」を、間接話法の文で使う場合は、
「人」の後に、「to + 動詞の原形(不定詞)」を使うことがあります。
例文と合わせて、使い方や語順の確認をしてみましょう。

---

 

Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • She said she didn’t like fish.
    (彼女は魚が嫌いだと言った。)
  • He told me that he wants to go to the UK.
    (彼は私に、イギリスに行ってみたいと常々言っている。)
  • The doctor said that I should take a rest for at least a week.
    (医者は、少なくとも一週間は休むべきだと、私に言った。)
  • I asked him to help me.
    (私は彼に助けを求めた。)
  • He told her not to worry.
    (彼は彼女に心配する必要ないと言った。)
  • She told me not to wait for me if she was late.
    (彼女は私に、もし遅れたら待つ必要がないと言った。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる間接話法の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

You told me you were a matchmaker, but I’ve never seen
any (fire) matches you made.
(あなたは私に「マッチメーカー」だって言ったけど、
あなたが作った「マッチ」を見たことないんだけど。)

I said that I am a matchmaker.
But, what do you mean ?
(確かに、「マッチメーカー」だって言ったけど、
どういう意味?)

I couldn’t believe you because
you never show me what you have made.
(あなたのことを信じられないの。だって、
あなたが作ったものを決して見せてくれないから。)

I don’t think I could show you what I have made.
(いや、自分が作ったものを見せることは出来ないと思うけど。)

Then you are not a (fire) matchmaker !
Did you tell me a lie ?
(じゃあ、「マッチメーカー」じゃないじゃん。
嘘ついてたの?)

Well, you might misunderstand what I said.
I didn’t mean a maker of fire matches.
(多分、自分が言ったことを誤解しているかも。
自分は、火をつける「マッチ」の制作者じゃないよ。)

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Q. この記事の要点は?

A. 間接話法を使った表現を確認しました。

語順に気をつけながら、文を正確に作れるよう、
練習を積み重ねましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
英会話に割く時間がない方は、
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次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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