第55回:「動詞+人+不定詞」の語順を作れる動詞について
「動詞+人+不定詞」の語順を作ると、どんな意味になるのか。
1つずつ確認を進めてみましょう。
Q. この記事で、一番大事なことって何?
A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。
いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。
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Q. 「動詞+人+不定詞」の語順を作ると、どんな意味になる?
A. 「人に〇〇することを…する」という意味になります。
「〇〇することを」の部分が不定詞で表されている部分です。
また、「…する」の部分が、動詞の意味になります。
どんな動詞がこの文の形を作れるのかを、確認してみましょう。
「動詞+不定詞」・「動詞+人+不定詞」の語順を作れる動詞
- want / ask / help / expect / beg / would like / would prefer
ex) Would you like to go now ? (今、外出したいですか?)
ex) Would you like me to go now ? (今、私に出かけてもらいたいですか?)
上記に挙げた単語は、例にあるように、2通りの文を作ることが出来ます。
意味に関しては、「人に」の部分があるだけで、違うものになります。
「動詞+人+不定詞」の形しか作れない動詞
- tell / remind / force / encourage / teach / enable
- order / warn / invite / persuade / get
ex) He said the switch was dangerous and warned me not to touch it.
(彼は、そのスイッチは危険で、私に、スイッチに触らないように言った。)
↓受け身の形にすると…
I was warned not to touch the switch.
(私は、スイッチに触らないよう警告された。)
受け身の形、つまり、動詞の後にあった「人」を主語にして書き直した形です。
上記のように書き換えることが出来るので、合わせて理解しておきましょう。
「advice」と「allow」について
- advice / allow + 動名詞
ex) They don’t allow parking in front of the building.
(建物の前に駐車することは許可されていない。) - advice / allow + 不定詞
ex) They don’t allow people to park in front of the building.
(建物の前に駐車することは許可されていない。)
「allow+人+不定詞」の形になっていますが、
「allow」と「advice」に関しては、2通りの語順を作ることが出来ます。
「make」と「let」について(原形不定詞)
- make / let + 人 + 動詞の原形
:人に〇〇させる
ex) He made us wait for two hours.
(彼は私達を2時間待たせた。)
↓受け身の形に直すと
ex) We were made to wait for two hours.
(私達は、2時間待たされた。)
「make」と「let」については、上記のように、「to」を使いません。
この形を、「原形不定詞」と言います。
注意点としては、「原形不定詞」の文を、受け身の形に直すと、
「to+動詞の原形」の形にしなければいけません。
「to」を忘れないように注意しましょう。
例文も合わせて、不定詞を使った表現を確認してみましょう。
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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?
A. 例文を何個か書いておきます。
- She warned him to be careful.
(彼女は、彼に気を付けるよう注意した。) - I didn’t expect it to rain.
(雨が降るなんて予想してなかった。) - I want you to know the truth.
(私は、あなたに真実を知ってもらいたい。) - Do you want to go alone, or do you want me to come with you?
(一人で外出したいですか?それとも、一緒に一緒に行きましょうか?) - Did you hear what I said, or do you want me to repeat it ?
(私が言ったことが聞こえましたか?もう一度言いましょうか?) - Can I go now, or do you want me to wait ?
(もう外出してもいい?それとも、待って欲しい?)
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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?
A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。
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補足:イラストの日本語訳
I told her to do her homework, but she didn’t do it at all.
(私は彼女に宿題をしなさいと言うんだけど、全くやらないの。)
I see.
(なるほどね~)
What’s more, she was being selfish, so I asked her not to behave
like that, but she didn’t listen to me.
(それに、彼女はわがままで、そんな風に振る舞わないでって頼んでも、
聞いてくれなかったの。)
Well…
(うん…)
I want her to know the importance of doing things that
she has to. What do you think ?
(彼女には、やらないといけないことをきちんとやることの大切さを
分かって欲しいんだけど、どう思う?)
Would you like her to be a perfect person ?
You might expect too much from her.
(彼女に完璧な人になってもらいたいの?
多分、彼女に期待し過ぎだよ。)
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Q. この記事の要点は?
A. 不定詞を使った表現について確認しました。
それぞれ、語順が大切になります。
また、注意が必要な動詞もあるので、丁寧に使い方を確認しておきましょう。
文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
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次回の文法解説は?
目的語は、動名詞と不定詞のどちらなのか!!!
この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
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