前置詞の後の動詞は… 英語文法解説 中級編 part 60

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第60回:「前置詞+動詞ing」について

今回は、「前置詞+動詞ing」を使った表現を中心に確認を進めます。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

前置詞の使い方のまとめ画像

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Q. そもそも、前置詞には、どんな種類がある?

A. in / at / with / of / for / about などです。

これらの前置詞を使った表現について、
確認を進めてみましょう。

前置詞の後に動詞が続くと…

前置詞の後に、動詞を続ける場合は、
「動詞」に「-ing」を付ける必要があります。

  • ex) (be) interested in playing
  • ex) (be) good at learning
前置詞の後に、「人」が続く場合もある。
  • instead of + 人 + 動詞ing
  • fed up with + 人 + 動詞ing

「instead of」や「fed up with」といった表現の後には、
「人」を続けることができます。

その他、「前置詞+動詞ing」の表現

  • before 動詞ing
    :…する前に
  • after 動詞ing
    :…した後に
  • by 動詞ing
    :…することによって
  • without 動詞ing
    :…することなしに

こういった表現もあるので、合わせて覚えておきましょう。
個人的には、「by + 動詞ing」は使い勝手がいいと思っています。

「to」は前置詞として扱われることもある

「to + 動詞の原形」にあるように、不定詞の一部として扱われている「to」ですが、
時々、「前置詞」として働くことがあります。

  • prefer + 動詞ing + to + 動詞ing
  • look forward to + 動詞ing

まずは、上記2つの表現の時は、「to」は前置詞である。
ということを理解しておきましょう。

例文も確認しながら、どのような表現があるのかを見てみましょう。

---

 

Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • She is good at remembering names.
    (彼女は名前を覚えるのが得意だ。)
  • Instead of eating at home, we went to a restaurant.
    (家でご飯を食べる代わりに、レストランに行った。)
  • We lost the game despite playing very well.
    (とても良いパフォーマンスだったのに、試合に負けた。)
  • The burglars got into the house by breaking a window.
    (強盗は、窓を壊すことで、家に侵入した。)
  • I was annoyed because the decision was made without anybody asking me.
    (私に意見を聞かれることなく、決定が下されたので、うんざりした。)
  • I’m looking forward to playing soccer tomorrow.
    (明日サッカーをすることを楽しみにしている。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる前置詞を使った表現の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

I’m looking forward to going to the concert this weekend!
(今週末にコンサートに行くのが楽しみなんだ!)

I can’t believe that you’re going to an event like that.
(コンサートみたいなイベントに行くなんて、珍しいね。)

Well, I learned that spending money for having a good experience
is a better way than buying many things.
(いい経験にお金を使うことが、多くのものを買うより良い
ってことを学んだんだ。)

Really ? I want to buy many things without thinking about anything.
(本当に?私は何も考えないで多くのものを買いたいな。)

I guess you should think about what you need the most.
(何が一番必要なものなのかを考えたほうが良いかもよ。)

Thank you for letting me know, but I really don’t care for now.
(教えてくれてありがとう。でも、今はどうでもいいかなぁ。)

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Q. この記事の要点は?

A. 「前置詞+動詞ing」の形を確認しました。

「to」も前置詞として働くことがあるので、注意しておきましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
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