分詞構文って、何だ? 英語文法解説 中級編 part 68

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第68回:分詞構文の作り方や、意味を確認します。

分詞とは、「動詞ing」や、「過去分詞」のことですが、
今回は、主に、「動詞ing」を活用します。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

分詞構文のまとめ画像

Q. 分詞構文って、何?

A. 分詞(動詞ing・過去分詞)を使って、
接続詞を省略したりすることです。

どういったことなのか、細かく内容を確認してみましょう。

「and」や「while」を省略する

  • 2つの出来事が同時に起こっている時に「動詞ing」を使う
    ex) He is in the kitchen making coffee.
    (= He is in the kitchen and he is making coffee.)
    :彼は台所にいて、コーヒーを作っている。
  • 何かをしている時に、別の出来事が起こったら、「動詞ing」を使う
    (→「動詞ing」を使って、長い間していた行動を表す。)
    ex) He hurt his knee playing soccer.
    (= He hurt his knee while he was playing soccer.)
    (→He hurt his knee while playing soccer と表すこともある。)
    :彼は、サッカーをしている時に、膝を怪我した。

「having + 過去分詞」を使う

  • ある出来事が起こる前に、
    何か別のことが起こっていた時に、「having + 過去分詞」を使う

    ex) Having finished her work, she went home.
    (仕事が終わったので、彼女は家に帰った。)
    ※「家に帰るより前に、仕事が終わった」という状況
    (→ After finishing her work, she went home. と言い換えられる。)
  • 単に出来事が連続して起こっている時は、「動詞ing」で表現出来る。
    ex) Taking a key out of her pocket, she opened the door.
    (ポケットから鍵を取り出して、彼女はドアを開けた。)

※「having + 過去分詞」は、話し言葉として使うというより、
書き言葉としてよく使われる表現になります。

「because」を省略する

  • 理由を説明する時に、「動詞ing」を使う
    ex) Feeling tired, I went to bed early.
    (= Because I felt tired, I went to bed early.)
    :疲れていたので、早く寝た。
    ※理由を説明する場合には、「動詞ing」は、文頭に来るのが普通です。

「because」を省略する表現は、
話し言葉として使うというより、書き言葉として、よく使われる表現になります。

例文と合わせて、理解を深めましょう。

---

 

Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • She was sitting in an armchair reading a book.
    (彼女は椅子に座って、本を読んでいた。)
  • I fell asleep watching TV.
    (私はテレビを見ている時に寝てしまった。)
  • Having done the shopping, I went for a cup of tea.
    (買い物が終わった後で、お茶を飲みに行った。)
  • Not knowing his e-mail address, I wasn’t able to contact him.
    (彼の連絡先を知らなかったので、彼に連絡出来なかった。)
  • Having traveled a lot, she knows a lot about other countries.
    (たくさん旅行したので、彼女は海外のことについて詳しい。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる分詞構文の使い方

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Opening the fridge, I found a piece of cake. It looked so delicious.
It smelled so sweet, I wanted to eat it, but I didn’t eat it at that time.
(冷蔵庫を開けると、ケーキを見つけたんだ。美味しそうだった。
甘い匂いもして、食べたかったけど、その時は食べなかったんだ。)

However, I couldn’t forget that there was a piece of cake.
So, after eating a strawberry, I put a coin on the place where
there was a strawberry to show you my apology…
(でも、ケーキがあることを忘れられなかったんだ。
だから、苺を食べた後で、苺があったところに、
謝罪の意味を込めて、お金を置いておいたんだ。)

Just buy something to eat by yourself!
(自分で食べ物くらい買えばいいのに!)

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Q. この記事の要点は?

A. 分詞構文について確認しました。

例文では触れましたが、「not」の位置にも
気をつける必要があります。
また、どの接続詞が省略されているかは、
慣れないうちは、文のどの位置に「動詞ing」があるのかで、
判断しても良いかもしれません。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
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英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
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次回の文法解説は?

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イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
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