「〇〇の」を表す「’s」と「of」 英語文法解説 中級編 part 81

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第81回:「’s」と「of」を使う時のルール

日本語であれば、「〇〇の」と言うだけで済むのですが、
英語では、そうもいかない部分になります。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

所有格の「's」と「of」の使い方のまとめ画像

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Q. 「’s」と「of」の使い分けの基準はあるの?

A. あります。

今回は、比較的覚えやすい違いになると思います。
1つずつ確認してみましょう。

「’s」を使う時

  • 「人や動物のもの」を言いたい時
    →「名前’s + 名詞」の形を作るのが普通
    →複数形の後に「’s」を付けるときは、
    単語が「s」で終わっているかどうかで表記が変わる。
    (ex. my sisters’ (←二人以上の姉妹の), children’s(←子どもたちの))
  • 「昨日」や「来週」など、「いつのことか」を表す名詞の後
    →ex) 昨日の=yesterday’s etc.

「-‘s」の使い方については、
日本語で、「〇〇の」と言う時の感覚に近いので、
理解しやすいと思います。

「of」を使う時

  • 「物やアイデア」について「〇〇の」と言いたいとき
    →ex) the name of the book (本の名前) など
  • ※「of」が続く表現
    → the beginning of … / the end of … / the middle of …
    the top of … / the bottom of … / the front of …
    the back of … / the side of …

「-‘s」でも「of」でも良い時

  • 「組織の」(=人々の集まりの)ということを言いたい時
    ex) the government’s decision / the decision of the government

これらのように、「-‘s」と「of」の使い分けは、基本的に、
「人」か、そうじゃないか。といった感じなので、分かりやすいと思います。

例文と合わせて、使い分けを確認してみましょう。

---

 

Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • Write your name at the top of the page.
    (ページの一番上にあなたの名前を書きなさい)
  • Our neighbors’ garden is very nice.
    (私達の近所の人たちの庭は、とても良い。)
  • We don’t know the cause of the problem.
    (私達は、問題の原因を知らない。)
  • Do you agree with the economic policy of the government?
    (=Do you agree with the government‘s economic policy?)
    (あなたは、政府の経済政策に賛成ですか?)
  • Last week‘s storm caused a lot of damage.
    (先週の嵐は、大きな被害をもたらした。)
  • Britain‘s weather is very changeable.
    (イギリスの天気は変わりやすい。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる「-'s」と「of」の使い分け

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

Have you ever read this writer‘s book ?
(この著者の本をこれまでに読んだことある?)

No, I haven’t. Please let me know the contents of this book.
(読んだことないなぁ。本の内容を教えてよ。)

Well, I don’t think I can because
the ideas of this book are difficult to explain.
(いや、上手く説明出来ないと思う。
この本のアイデアは説明するには難しいから。)

That means you couldn’t understand this book, couldn’t you?
(それって、この本の内容を理解出来なかった、ってこと?)

I could understand, but I couldn’t explain it in my own words.
(理解は出来たけど、自分の言葉で説明出来ないんだ。)

Then, I might not be able to understand this writer‘s thought.
(じゃあ、自分は筆者の考えを理解出来ないかもしれないなぁ。)

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Q. この記事の要点は?

A. 「-‘s」と「of」の使い分けを確認しました。

まずは、大まかに、「人」のときは、「-‘s」
「もの」のときは「of」のように使い分ける。と覚えてから、
細かい事柄を覚えてしまうのが、楽なのではないでしょうか。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
英会話に割く時間がない方は、
この参考書で、一人でも英会話の練習が出来るはずです

次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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