「much」と「many」、「little」と「few」、使い分けられる? 英語文法解説 中級編 part 87

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第87回:可算名詞なのか、不可算名詞なのかによって使い分ける言葉

多少、覚えにくい部分だと思うので、
1つずつ丁寧に確認しておきましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

可算名詞・不可算名詞で使い分ける言葉のまとめ画像

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Q. 「much」と「many」、「little」と「few」は、
どう使い分ける?

A. 「much」と「little」は、不可算名詞と
「many」と「few」は、可算名詞と使います。

細かい言葉の使い方を確認してみましょう。

ちなみに、「a lot of …」「lots of …」「plenty of …」は、
可算名詞・不可算名詞のどちらとでも使える便利な表現です。

「much」や「many」を使う時…

  • 「much」は、(特に会話では、)肯定文で使うのは不自然です。
    否定文や疑問文で使うほうが、自然な使い方になります。
  • 「many」や「a lot of」は、
    肯定文・否定文・疑問文のどの文でも使えます。
  • 期間(年・月・週)を表す言葉は、「many」と一緒に使う
    (「a lot of」は使えない。)

「little」と「few」の意味は…

  • little = not much :あまりない
  • few = not many :あまりない

可算名詞なのか、不可算名詞なのかには気をつけながら、使い分けましょう。
「very little」や「very few」のように使うことも出来ます。

「a little」と「a few」の意味は…

  • a little = a small amount :少しある(その少しで十分)
  • a few = a small number :少しある(その少しで十分)

これらの表現についても、
可算名詞なのか、不可算名詞なのかに気をつけながら、使い分けましょう。

これらの表現は、
「only a little」や「only a few」
のような形で使われることもあります。

例文を確認しながら、言葉の使い分けに注目してみましょう。

---

 

Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • Did it cost much to repair the car?
    (車を修理するために、多額の費用が掛かりますか?)
  • I don’t know many people in this town.
    (私はこの街に住む多くの人を知らない。)
  • You need a lot of money to travel around the world.
    (世界中を旅するためには、多くのお金が必要だ。)
  • This is a very modern city. There are few old buildings.
    (この街は現代的だ。古い建物がほとんど無い。)
  • She is very busy these days. She has little free time.
    (彼女は最近忙しい。ほとんど自由時間がない。)
  • Can you lend me a few dollars?
    (数ドル貸してくれない?)
  • I can’t give you a decision yet. I need a little time to think.
    (まだ決定を下せない。少し考える時間が欲しい。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる「much/many」「little/few」の使い分け

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

I have lots of books to read. I bought them for my own birthday present.
(読まないといけない本がたくさんある。
自分自身の誕生日プレゼントに買ったんだ。)

Are you going to read them all?
I think it’s hard to read so many books.
(全部読むの?そんなにたくさんの本を読むのは大変じゃない?)

I will read them all because I spent a lot of money.
(全部読むよ!かなりお金も使ったし。)

If I were you, these books would definitely become “tsundoku”.
(もし君の立場なら、それらの本は積ん読になるなぁ。)

I can use one method to avoid that situation.
I think this is a good point to have a lot of knowledge.
(積ん読を回避する方法が1つ使えるんだよね。
多くの知識があることのメリットだと思う。)

I have little knowledge like that.
I wish I could use wisdom like you.
(そんな知識はほとんど無いなぁ。
君見たく知識を使えれば良いんだけど。)

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Q. この記事の要点は?

A. 可算名詞・不可算名詞かで使い分ける表現を確認しました。

意味の違いにも気をつけながら、
正確に使い分けることが出来るように、練習を繰り返すことが大切です。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
英会話に割く時間がない方は、
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次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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