「全て」を表す言葉を正しい使い分け 英語文法解説 中級編 part 90

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第90回:「all」と「every」と「whole」の違い

それぞれの意味合いの違いを理解し、
正しく使い分けられるようにしましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

「all」と「every」と「whole」の違いのまとめ画像

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Q. そもそも、「all」・「every」・「whole」の意味は何?

A. 「all」…「全部」
「every」…「全て」
「whole」…「全体」

を表します。
違いが分かりにくいと思うので、
使い方を見ながら、違いを確認してみましょう。

「all」と「every/everybody/everyone/everything」
を使い分ける。

  • 「all」は、「everybody / everyone」の意味としては使わない。
    →「all」を使って、「全ての人」ということを表したい時は、
    「all of us / all of you / all of them」の形にします。
  • 「all」と「everything」は、同じような使い方が出来る。
    (all I can … / everything I can …)
    →ただし、「everything」は1語で活用できるのに対し、
    「all」は、「all about」のようにして活用する必要があります。
    →また、「all」を「the only thing (〇〇しか)」の意味で
    使うこともあります。

「every / everybody / everyone / everything」は単数扱いになります。
ただし、これらの言葉を、代名詞で置き換えるときには、
「they / them / their」を活用するので、気をつけましょう。

「whole」の使い方

  • whole:完全に、全体的に
    (↑単数名詞と一緒に使う。)
    ex) the whole book / a whole packet など

    ・the / my / her などといった言葉と「whole」を一緒に使う時には、
    語順に注意が必要です。
    her whole life ↔ all her life

    ・また、「whole」は不可算名詞と一緒には使えないので、
    気をつけましょう。

時間を表す言葉と「every / all / whole」を使う

  • どれくらいの頻度なのかを表す。
    → every day / every Monday など
  • 1日中、朝から晩まで
    → all day / the whole day
  • いつも、ずっと
    → all the time
  • いつも、毎回
    → every time

例文も確認しながら、使い分けや意味の違いを見てみましょう。

---

 

Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • All I’ve eaten today is a sandwich.
    (今日は、サンドイッチしか食べていない。)
  • Everybody has their faults. Nobody is perfect.
    (誰にでも欠点はある。完璧な人なんていない。)
  • He ate the whole box of chocolates.
    (彼は、箱に入っているチョコを全部食べた。)
  • It rained the whole week.
    (一週間ずっと雨が降った。)
  • The Olympic Games take place every four years.
    (オリンピックは、四年に一度開催される。)
  • When I was on holiday, all my luggage was stolen.
    (休暇中、荷物を全て盗まれた。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる「all」「every」「whole」の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

It’s been raining all day. I hate staying home.
(一日中ずっと雨が降ってる。家にいるのが嫌いなのに。)

Is there anything that you want to do in your free time?
(暇な時にやりたいことは無いの?)

If I have some free time, I usually go shopping all day.
(時間があれば、一日中買い物に出かけてる。)

How about watching some movies? I don’t think you can do that usually.
(映画でも見たら?普段は出来ないことだと思うんだけど。)

I was going to do that, but every movie that I wanted to watch
wasn’t uploaded on Netflix.
(映画を見ようとしたけど、
見たい映画が、まだネットフリックスに上がって無かったんだ。)

Well, I hope you can use your time efficiently.
(有意義に時間を使えることを願ってるよ。)

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Q. この記事の要点は?

A. 「all / every / whole」の使い方を確認しました。

語順や、使える時がそれぞれ異なるので、
具体例を確認しながら、実際に使えるようにしましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
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次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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