生きていく上で、お金の勉強は大事。とはいえ、なかなか時間もなくて後回し。そんな状況を変えたい方は必見!ファイナンシャル・プランナー3級程度の知識があると、お金に関する知識、いわゆるマネーリテラシーを身につけることができます。ファイナンシャル・プランナー略してFP3級の要点を自分の勉強がてら、まとめていきたいと思います。
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第13週、1日目:株式の取引
株式の取引
- 注文方法:上場株式の取引方法には指値注文と成行注文があります。
- 指値注文:特定の売買価格を指定して注文する方法。
- 成行注文:売買価格を指定せずに注文する方法。
- ポイント:
- 成行注文が指値注文より優先されることがあります(成行注文優先の原則)。
- 同一銘柄の複数の売り指値注文がある場合、もっとも低い価格が優先されます。買い指値注文の場合はもっとも高い価格が優先されます(価格優先の原則)。
- 同一銘柄の複数の指値注文がある場合、時間の早い注文が優先されます(時間優先の原則)。
- 指値注文であっても、指定した価格よりも有利な価格で取引が成立することがあります。
- 決済(受渡し):株式の売買が成立した日(約定日)を含めて通常3営業日目に決済(受渡し)が行われます。
第13週、2日目:株式の指標
株式の指標
- 相場指標:株式市場の状況を示す指標には以下のものがあります。
- 日経平均株価 (日経225):代表的な225銘柄の平均株価を示す指標。
- 東証株価指数 (TOPIX):内国普通株式全銘柄から時価総額100億円未満の銘柄を除いた指数。
- 東証プライム市場指数:東証プライム市場に上場する内国普通株式全銘柄から算出される指数。
- 売買高 (出来高):取引所で成立した株式取引の総数。
- 株式投資に用いる指標:株式投資の際に判断材料となる指標には以下があります。
- PER (株価収益率):株価が1株あたりの純利益の何倍になっているかを示す指標。低いPERは割安、高いPERは割高とされます。
- PBR (株価純資産倍率):株価が1株あたりの純資産の何倍になっているかを示す指標。PBRが1倍は解散価値と同じを意味し、低いPBRは割安、高いPBRは割高とされます。
- ROE (自己資本利益率):株主が出資した自己資本でどれだけ利益を上げたかを示す指標。高いROEは儲け上手な企業を示します。
- 配当利回り:投資額(株価)に対する配当金の割合を示す指標。
- 配当性向:純利益に対する配当金の割合を示す指標。
- 自己資本比率:自己資本(純資産)が総資本に占める割合を示す指標。自己資本比率が高いと企業の財務安定性が高いとされます。
これらの指標は株式投資において企業の財務状況や評価を判断するのに役立ちます。
第13週、3日目:投資信託の基本
投資信託の基本
投資信託は、多数の投資家から資金を集めて1つの基金を作り、専門家が株式や不動産などに分散投資し、得た利益を投資家に分配する金融商品です。
特徴:
- 小口投資が可能:少額から投資できます。
- 専門家が運用:経験豊富なプロが資金を運用します。
- 元本保証なし:元本の保証がなく、投資にはリスクがあります。
用語:
- ファンド:投資信託の運用資金。
- 基準価額:1口あたりの時価。
- 目論見書:ファンドの説明書で、目的や方針、リスク、手続きなどが記載されています。
- 運用報告書:運用の実績や状況がまとめられた書類。
第13週、4日目:投資信託 しくみとコスト
投資信託のしくみ
投資信託は、会社型と契約型がありますが、日本では契約型が主流です。契約型投資信託では、運用会社(ファンドの委託者)と信託銀行など(ファンドの受託者)が信託契約を結び、以下の仕組みで運用されます。
- 販売会社(証券会社、銀行、保険会社など)は、投資信託(ファンド)の募集と販売を行い、投資家から資金を受け取ります。
- 委託者(運用会社)は、受け取った資金をもとにファンドを組成し、受託者(管理会社)に運用の指示を出します。
- 受託者(管理会社)は、指示に基づいて資金を株式などに投資し、資産の管理を行います。
- 運用から得られた利益(分配金や償還金)は最終的に投資家に分配されます。
投資信託のコスト
投資信託には以下の主なコストがかかります。
- 購入時手数料:ファンドを購入する際に発生するコスト。販売会社に支払います。ノーロード(手数料なし)のファンドも存在します。
- 運用管理費用(信託報酬):ファンドを保有する期間中に発生するコスト。販売会社、委託者、受託者の業務に対する報酬として差し引かれます。
- 信託財産留保額:投資信託を途中で解約する際に発生するコスト。中途解約時に徴収される手数料で、他の投資家が負担します。この手数料は売却手数料として他の投資家から差し引かれ、公平性を確保します。
これらのコストは投資信託に投資する際に考慮すべき要因です。
第13週、5日目:投資信託の分類
投資信託の分類
投資信託は以下の観点から分類されます。
- 投資対象による分類:
- 公社債投資信託: 株式を含まずに運用される投資信託。
- 株式投資信託: 株式に投資する投資信託。
- 購入時期による分類:
- 追加型 (オープン型): いつでも購入可能な投資信託。
- 単位型 (ユニット型): 期間中だけ購入できる投資信託。
- 解約の可否による分類:
- オープンエンド型: いつでも解約できる投資信託。
- クローズドエンド型: 解約できない投資信託。解約時に市場で売却する必要がある。
- 運用スタイルによる分類:
- インデックス運用(パッシブ運用): ベンチマークに連動する運用を目指すスタイル。
- アクティブ運用: ベンチマークを上回る運用成果を目指すスタイル。
- 4.1 アクティブ運用の場合、以下の投資スタイルがある:
- トップダウンアプローチ: マクロ的な投資環境を予測し、資産配分と業種の選定後に個別銘柄を選ぶ。
- ボトムアップ・アプローチ: 個別企業の調査と分析から投資対象を選ぶ。
- グロース型: 将来の成長が期待される銘柄に投資。
- バリュー型: 企業の利益や資産などから割安だと判断される銘柄に投資。
- 4.1 アクティブ運用の場合、以下の投資スタイルがある:
- ブルベアファンド:
- ブルベアファンドは、ブル型ファンド(相場上昇時に利益を狙う)とベア型ファンド(相場下落時に利益を狙う)の総称です。
- MRF (マネー・リザーブファンド):
- 主に公社債投資信託に存在し、いつでもペナルティなしで解約可能で、日々収益が計上され、その収益は月末にまとめて再投資されます。
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