生きていく上で、お金の勉強は大事。とはいえ、なかなか時間もなくて後回し。そんな状況を変えたい方は必見!ファイナンシャル・プランナー3級程度の知識があると、お金に関する知識、いわゆるマネーリテラシーを身につけることができます。ファイナンシャル・プランナー略してFP3級の要点を自分の勉強がてら、まとめていきたいと思います。
第6週、1日目:保険料のしくみ
保険料は以下の3つの予定基礎率にもとづいて算定されます。
- 予定死亡率:統計に基づいて、性別・年齢ごとに算出した死亡率です。死亡保険の場合、予定死亡率が低いほど保険料が下がります。予定死亡率が高いと保険料が上がります。
- 予定利率:保険会社が見込んでいる運用利回りのことです。予定利率が高いほど運用がうまくいけば保険料は下がり、低い場合は保険料が上がります。
- 予定事業費率:保険会社が事業を運営するために必要な費用です。予定事業費率が低いと保険料が下がり、高い場合は保険料が上がります。
保険料の構成には、保険料と付加保険料があります。純保険料は死亡保険料と生存保険料に分かれます。死亡保険料は死亡保険金の支払いに充てられる部分であり、生存保険料は生存保険金の支払いに充てられる部分です。また、付加保険料は保険会社が事業を維持するための費用を示します。
これらの要素に基づいて、保険料が算定されます。予定死亡率や予定利率が保険会社の収益や負担に影響し、それに応じて保険料が決まります。
第6週、2日目:配当金のしくみ
保険料は、予定基礎率に基づいて算定されますが、通常保険料は実際にかかった費用よりも多くなります。この差額を剰余金といいます。剰余金の発生原因には、死差益(死亡者が予定より少ない場合)、利差益(運用収益が予定より多い場合)、費差益(経費が予定より少ない場合)があります。
保険会社は剰余金を利用して、契約者に配当金を支払います。配当金の支払いがある保険を「有配当保険」といい、配当金の支払いがない保険を「無配当保険」といいます。また、「準有配当保険」は利差益のみから配当金が支払われる保険を指します。
一般的に、配当金の支払いがある保険の方が、無配当保険よりも保険料が高くなる傾向があります。
第6週、3日目:契約の手続きに関するポイント
- 告知義務: 保険契約を申し込む際、契約者や被保険者は重要な事項(健康状態や過去の病歴など)について保険会社の定めた質問に正確に回答する義務があります。この告知義務を違反すると保険会社は契約を解除できます。生命保険募集人には告知受領権がないため、彼らに告知しても告知が完了したとはみなされません。
- 告知義務違反と解除: 告知義務違反があった場合、保険会社は契約を解除できますが、解除の権利行使には期限があります。解除の原因が分かった日から1ヶ月以内に行使しないと解除権利は消滅します。また、募集人が告知義務違反を勧めた場合や契約締結時に保険会社が告知義務違反を知っていた場合でも保険会社は契約を解除できません。
- 責任開始日: 保険契約の責任開始日は、申込み、告知、最初の保険料の支払いがすべてそろった日を指します。つまり、保険の保障が開始される日です。
以上が契約の手続きにおける重要なポイントです。正確な告知と適切な手続きを行うことで、保険契約が円滑に進みます。
第6週、4日目:保険料の払込み方法や保険料未払いに関するポイント
- 保険料の払込方法: 保険料の払込方法には、一時払い、年払い、半年払い、月払いなどがあります。契約者はこれらの中から選択します。
- 保険料未払いの猶予期間: 保険料を支払わなかった場合でも、すぐに契約が失効するわけではありません。保険料の支払いが月払いの場合、猶予期間は払込期月の翌月初日から末日までとなります。年払いや半年払いの場合は、払込期月の翌月初日から翌々月の契約応当日までとなります。
- 契約の失効と復活: 保険料を期限内に支払わなかった場合、保険契約は効力を失い「失効」となります。ただし、一定期間内に所定の手続きを行うことで、失効した契約を元の状態に戻すことができます。「復活」と呼ばれるこの手続きでは、未払いの保険料をまとめて支払う必要がありますが、健康状態によっては復活が認められない場合もあります。
以上が保険料の払込み方法と保険料未払いに関する重要なポイントです。定期的な支払いを守ることで保険契約が有効なままで保障を受けることができます。
第6週、5日目:生命保険のタイプ
基本的な生命保険のタイプには、定期保険、終身保険、養老保険があります。
- 定期保険: 一定の期間内に死亡または高度障害状態となった場合に保険金が支払われる保険で、保険料は掛捨てで安くなります。平準定期保険、逓減定期保険、逓増定期保険、収入保障保険があります。
- 終身保険: 保障が一生涯続く保険で、満期保険金はなく解約時に解約返戻金が多く、貯蓄性の高い商品です。ただし、一時払終身保険の場合、早期解約時に解約返戻金が保険料を下回ることに注意が必要です。
- 養老保険: 一定の期間内に死亡した場合には死亡保険金を受け取り、満期時に生存していた場合には満期保険金を受け取るタイプの保険(生死混合保険)です。
これらの保険は、それぞれの特徴によって異なるニーズや目的に合わせて選択することができます。定期保険は保険料が安いが、終身保険は貯蓄性が高く、養老保険は生死両方の保障があるなど、各々のメリットがあります。
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